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宇宙の大スペクタル!極寒の地で幻想的なオーロラを見てみませんか?

アラスカ、カナダ、北欧、アイスランド、グリーンランドなど、世界中の極寒の地でオーロラを観賞できます。ゆらゆらと揺れるカーテンのように美しいオーロラが彩る神秘に満ちた夜空は、一生に一度は見たい絶景ですよね。今回は、オーロラ鑑賞をご紹介します。

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オーロラっていったい何物?

オーロラは、実は太陽からやってくる荷電粒子(プラズマ)が地上の上層大気と衝突したときにおこる放電現象です。簡単にいうと、太陽から放出されたプラズマが、地球の大気圏に突入することで発生する光がオーロラの正体です。

 

オーロラが見える場所って?


地球の磁場の「極」を取り巻くベルト状のエリアに発生します。一般にオーロラベルトと呼ばれる地域です。このオーロラベルトは、地磁気緯度の65~70に位置しています。地球には、二つの「極」があり、北半球のオーロラベルトと南半球のオーロラベルトがあります。
実は、北半球のオーロラベルトでは、カナダで見ているオーロラを、北欧でも同じものを同じ時間に見ているんですよ。

 

オーロラの色は?

先ほど大気圏での衝突によりオーロラが発生するとお話ししました。酸素原子と衝突することによって色を発するので、高度によって赤や緑、黄色などの色が変わってきます。高度が高いところでは、大気中の酸素原子が多く、光の放出に時間がかかる赤色となります。

 


赤色を見られることは昔から非常に稀なことで、伝説も多く生まれており、現地の方は現在も赤いオーロラから目をそらす人も多いとか。
上空、180~500kmでは、赤色。上空100~250kmでは、緑色。上空100~120kmでは、ピンクや青、緑を発します。

 

オーロラの形は?


オーロラには、色々な形があり、大きく3つに分けられます。

 

はっきりしたオーロラ(discrete)


カーテン状やコロナ、アーク、レイ、サージなどが、はっきりしたオーロラに含まれます。
よく発生するのが、カーテン状のオーロラです。縦に何本もの筋状のヒダがあり、一番下の緑の部分がはっきりしているのが特徴です。幾重にも重なったオーロラや大きくブレイクしたもの、渦を巻いたオーロラの迫力は感動もの。

 

ぼんやりしたオーロラ(diffuse)


白っぽく形がはっきりしないもので、オーロラの活動が弱いときに見られます。

 

脈動オーロラ(puisating)


空が白み始めた明け方に多く見られる、ちかちかと点滅を繰り返すオーロラ。今にも消えそうな儚さが美しく魅力的です。

 

オーロラのトリビア


オーロラは、ローマ神話に出てくる、希望や明かりを写し暁を司る女神「アウロラ(Aurora)」から名前が付けられました。実は、天文学者のガリレオ・ガリレイが名付けたという説も。北欧の言い伝えでは、オーロラは神と人間の世界を結ぶ橋と伝えられていたそうです。あくまでも、トレビアなので事実は不明です。

 

オーロラウォッチングガイド

服装


オーロラは極寒の地で見られるため、寒さ対策は厳重に。できれば、空気の層をたくさん作り、皮膚を露出させないよう心掛けましょう。

 


スキー帽など耳が隠れる帽子をかぶり、マフラーやハイネックのセーターは必須です。上着は、防水タイプのもので、ダウンジャケットやスキーウエアなど腰の下まであるものを。中間には脱ぎ気がしやすい、フリースやカーディガンが便利です。下着は、風を通さないスキーウェアタイプがおすすめです。タイツやスパッツの重ね着も◎。手袋は、薄いものを着けて、その上にスキーで使う手袋を重ねましょう。

 


足元にはスノーブーツが便利です。積雪対策にくるぶしより上までの高さで、中がボアタイプ。滑らない靴が必須です。靴下も2枚重ねでボアタイプ。靴下や靴用カイロは必須です。手や腰などの、カイロもお忘れなく!

 


-20度を下回るときは、時計やメガネ、アクセなどの貴金属が、直接肌に触れないよう注意してくださいね。

 

ベストシーズンはいつ?


オーロラ鑑賞のベストシーズンは、夜が長くなる9~3月です。白夜の頃の夏は見えません。この時期でも、自然相手なので必ず見られるとは限らないので、できれば「3~4日」は確保したいもの。人工の光がなく晴天であることが、オーロラ出現の必須条件です。1時間で消えてしまったり、長時間見られたり、1日に2度も発生することも。でも、全く見られない日もあることは、頭に入れておいてくださいね。

 

オーロラを見に行くならどこ?

イエローナイフ(カナダ)


オーロラ観測で外せない場所は、やっぱりカナダのイエローナイフ。平地で気候が比較的安定しているので、オーロラの遭遇率が高いことでも知られており、日本からの観測ツアーは、30年前から行われています。

 


街は明るくオーロラが見えにくいので、現地のオーロラ観測ツアーに参加しての見学になります。観測地点は、車で約20~40分のところにあります。ツアーガイドには日本語が話せる方も多いので、安心してツアーに参加できるのも魅力です。

 


また、湖畔にあるオーロラビレッジに滞在してオーロラ観測をするのも醍醐味のひとつ。小高い丘に観測ポイントがあり、ちょっと贅沢なオーロラ観測が叶います。犬ぞりに乗って観測地まで行く、ユニークなツアーもありますよ♪

 

トロムソ(ノルウェー)


オーロラ観測の拠点として有名な街で、オーロラの研究で知られるトロムソ大学があります。北極圏で最大級の街で、「北のパリ」と称えられており、歴史ある落ち着いた街並みを散策するのもおすすめです。

 


「オーロラハンティングツアー」という、街の光が届かない地までバスで向かいオーロラの出現を待つツアーが人気です。また、12日かけてベルゲンからキルケネスを往復する定期運搬船「フッティルーテン」に乗って、デッキから望むオーロラ観測も◎。

 

キルナ(スウェーデン)


オーロラ研究所のスウェーデン王立スペース研究所がある地。IKEAやH&Mなどの発祥国で、日本でも身近になりつつあります。北極圏に位置し、大迫力のオーロラが見えることで有名です。暖かいホテル内でオーロラ観測ができるのも魅力です。

 


また、国鉄が運営する寝台列車から、オーロラが見えることもあるとか。時間に余裕がある方は、ぜひ。キルナから東に約17kmに位置する街ユッカスヤルヴィにある、アイスホテルに泊まるのも◎。

 

レイキャビク(アイスランド)


世界広しといえども首都でオーロラを見られるのは、国のほぼ全域がオーロラベルトにかかっている、アイスランドだけではないでしょうか?アイスランドの首都レイキャビクでは、美しいオーロラを気軽に見ることができます。

見られる時間は夜20時ごろと早く、寒さも-4度くらいで他のオーロラ観測スポットと比べ寒くありません。更に、地上では夜景のシティビュー、満天の夜空にはオーロラという、とっても贅沢なオーロラ観測を楽しめます。ただ、オーロラが出現する時期は、雨も降りやすいので、事前にオーロラ予報を確認してくださいね!

 

フェアバンクス(アラスカ)


極限の極寒の地でオーロラ鑑賞という、王道のスポットです。-30~-40度と考えられない寒さの中、気合を入れてオーロラの出現を待ちます。オーロラ発生の条件はまだ謎で、はっきりしていませんが、フェアバンクスはアラスカでも晴天率が高く80%以上の確率で見ることができます。

はっきりとしたオーロラなら、明るい街中でも見ることができます。でも、オーロラ出現のチャンスを逃したくない方や、色々なタイプのオーロラを見たい方は、街から離れて暗いところからご覧ください。

 

まとめ

日本一寒い街として有名な北海道陸別町では、非常に稀にオーロラが現れるようです。極寒の地で、オーロラを見たときの感動は言葉にならないほど。ぜひ、ご検討くださいね!

 

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