イタリア旅行に行ったら、カフェの重要性に直面することって結構あります。イタリアのカフェの使い方を熟知して、おしゃれにカフェ巡りを楽しんでみてはいかがでしょう。ローマっ子に交じって、イタリア流にコーヒーや名物ドルチェを堪能するひとときを…。
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もくじ
イタリアのカフェとは?
イタリアって世界で唯一「スターバックス・コーヒー」が、進出していない国なんです。47都道府県すべてにスタバがある、日本では嘘みたいですよね。個人商店を大切にするお国柄からか、飲食店の深夜営業が禁止されていることも影響の一つとか。
イタリアには、どんな小さな町にも、「広場」と「教会」、そして「カフェ」が絶対に存在しています。そんなカフェ(バール)は、16万件もあるそうです。喉が渇いた時や少し休憩したい時など長居はしませんが、サクッと寄ってコーヒーを飲む、ローマっ子たちにとっても便利な場所。ローカルの人々は、「ここでなきゃダメ!」という行きつけのカフェをもっています。日本のコンビニのように、痒い所に手が届く存在です。
カフェの使い方
席料がかかるイタリアのカフェ
日本には立ち飲みのカフェはほとんどありませんが、イタリアでは立ち飲みスタイルが主です。立ち飲みと着席では、値段が3倍も違うお店もあります。ローマは観光地なので、田舎のカフェとは違い席料がかかることを覚えておいてくださいね。
払い方は2通り
支払いは、日本と同じで、先払いと後払いがあります。有名店や大型店は先払いが主。レシートをバリスタに渡して、飲みたいコーヒーを作ってもらうスタイルが多いようです。
後払いは、個人経営のカフェが多く、コーヒーを味わってからレジで払うタイプと、着席した席で払うタイプとあるので、周りのお客さんを見て支払方法を確認するのがおすすめです。
トイレを借りるならカフェで
公共のトイレが少ないイタリアでは、カフェでトイレを借りることができるので、ツアーでない方は場所を覚えておくと便利です。トイレだけを借りるのは失礼なので、必ず何かを注文して拝借してくださいね。
利用スタイルによって呼び方が異なるカフェ
自分の行きつけのカフェがあるほど、イタリア人にとっては生活に密着しています。実は、カフェにもスタイルが色々あり呼び方も変わってきます。
CAFFE(カフェ)
イタリアでも古くからあるのが、CAFFE(カフェ)です。テーブル席でゆっくりコーヒーを楽しむ場所となっています。カフェの始まりは、ヴェネツィアのサンマルコ広場周辺で、コーヒーハウスができたことから。1720年の「アッラヴェネツィア・トリオンフォンテ」が最古のお店で、現在は名前が「カフェ・フローリアン」と変わりましたが今でも営業しています。
BAR(バール)
カジュアルな立ち飲み店のことを、イタリアではBAR(バール)と呼びます。リーズナブルにおいしいエスプレッソが飲めると人気です。イタリアで喫茶文化が浸透し、1901年にエスプレッソ・マシンが導入されたことで、バールスタイルが生まれました。BAR(バール)は、店舗数が最も多くあらゆるところにあります。現在では、バールでもカフェのようにテーブル席を設けているお店もあり、カフェとバールの境界線がなくなってきているようです。
PASTICCERIA(パスティチェリア)
ケーキ屋さんのイートインといったスタイルのお店です。主に焼菓子を売っており、ティラミスやチョコレート味のババなど、甘いお菓子とコーヒーを楽しめます。ランチを提供するお店もあるようです。
イタリアコーヒーの種類は?
イタリア人はカフェで、朝は重たいカプチーノを飲んでエネルギー補充に、午後や夕刻、食後にはエスプレッソを、シーンに合ったスタイルで飲んでいます。
エスプレッソ
イタリアのカフェに入って「コーヒー」といえば、エスプレッソが出てきます。(薄いコーヒーを飲みたい時は、「カフェ・アメリカーノ」といいましょう。)圧縮抽出した苦みの強いもので、小さいカップに入っており一口か二口ぐらいの量です。
イタリア人はエスプレッソにたっぷりの砂糖を溶かして、一気に飲みます。イタリアのカフェ文化を味わうなら、苦いことを覚悟して試してくださいね。
カプチーノ
日本でもインスタ映えのラテアートなどでも人気なので皆さんご存知でしょう。泡立てたミルクを加えたコーヒーです。ゆっくり会話を楽しみながら飲むのにもピッタリです。
マッキャート
エスプレッソに少量のミルクが入ったもの。エスプレッソよりは、ミルクの分ライトに楽しめます。エスプレッソを試すのに自信のない方は、マッキャートから味わってみてはいかが?
マテ・マッキャート
ミルクがたっぷり入った、エスプレッソ。カプチーノみたいに泡立てたものではなく、飲みやすいのが魅力です。
シェケラート
シェイカーで作る、冷たいコーヒーです。イタリアでは残念ながら、アイスコーヒーは一般的に販売されておらず、おいているお店は少ないです。
濃いコーヒーをシャーベット状にしたものは「カフェグラニータ」と呼ばれており、カフェグラニータに砂糖とミルクを加えたものを「カフェクリーム」や「カフェムース」といいます。夏にしか販売されていないので、夏に行かれる方は貴重な体験ができるかも。
ローマっ子にも人気のおすすめカフェ
カフェグレコ
ゲーテやアンデルセンなど多くの文化人に愛された、250年以上の歴史をもつ老舗カフェです。サロン風の店内は、アンティーク調の家具や絵画などで装飾され、おしゃれな雰囲気。建物自体が、重要文化財に登録されています。ナポリ伝統のドルチェ「バスティエラ」も、おすすめです。
キオストロ・デル・ブラマンテ
ナヴォーナ広場から徒歩で約2分にある、修道院の回廊を利用したカフェテリア。ラファエロのフレスコ画「巫女たち」を見ながらゆっくりと休息するのにもおすすめです。
レ・テラッツェ・カステル・サンタンジェロ
1958年から続くカフェ。サンタンジェロ城内にあるカフェで、テラス席からローマ市街を見下ろす絶景カフェとしても人気です。きめ細かく美味しいと好評の、カプチーノがおすすめです。
まとめ
イタリアのカフェは個人経営が多いので、お店によって趣や得意分野が違っています。常連になったら、日本人のような細やかなおもてなしをしてくれるのも、イタリアのカフェらしいもの。ぜひ、立ち寄ってイタリアのカフェ文化を味わってくださいね。
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