誰もが知っている世界三大祭りから小さな村で古くから受け継がれる伝統的なお祭りまで、お祭りってたくさんありますよね!お祭りにはなぜか、人々を引き寄せる力があるように思います。今回は、バラエティに富んだアンデスのお祭りの中から、選りすぐりの3つのお祭りをご紹介したいと思います。
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もくじ
アンデスのお祭りの魅力
未だに多くの謎が残る未開の地、アンデス。ここでアンデス文明が起こり、更にインカ部族が帝国を建て高度なインカ文明が開花しました。人々の心を揺さぶるお祭りが、現在もたくさん行われています。
インカの歴史を継承する神聖なお祭りからユニークなお祭り、身の危険を感じるものまで、お祭りもバラエティに富んでいます。熱狂的なアンデス民族が、色鮮やかな民族衣装を纏って踊るお祭りって超見たいと思いませんか?それでは、一度は体験したいアンデスのお祭りをご紹介しましょう。
南米三大祭りの一つ「インティ・ライミ」
インティ・ライミは、インカ帝国が蘇る「太陽のお祭り」で、アンデス地帯で最も大きなお祭りです。ブラジルの「リオのカーニバル」とボリビアの「オルーロのカーニバル」に並び、南米三大祭りの一つに挙げられています。
インカ帝国の首都だった世界遺産の街クスコで、毎年6月24日のペルーの農民の日に行われています。インティ=太陽でライミ=祭りといい「太陽の祭り」という意味です。収穫と国の安泰を願う、インカ時代からの重要な儀式です。
かつての儀式が厳かに、再現されるのが特徴です。インカの皇帝がマントを翻し金の杖を握って祭りの開催をケチュニア語で告げるとお祭りが始まり、クスコの街全体がインカの時代にタイムスリップします。
インカ帝国の4つの州の民族衣装を着た踊り子たちが、皇帝と皇后を守りながら舞い歩く姿は一見の価値ありです。日が西へと傾くころにサクサイワマンの遺跡広場で、「生贄の儀式」が行われます。この儀式が、お祭りの中で、最も盛り上がります。ラストは鳴り響くファンファーレの中、皇帝と皇后が退場して終了です。
クリスマスに何しとんじゃい「タカナクイ(ケンカ祭)」
ペルークスコ州にあるサントトマスという小さな村では、「タカナクイ(ケンカ祭)」が行われています。この日だけは無礼講(ぶれいこう)。しかも、世界の人々がキリストの誕生を祝い幸せに満たされる、12月25日のクリスマスに行われています。
インカの末裔に当たるもともと荒々しい気性の人々が多いこの村では、クリスマスに闘牛場に集まり一騎打ちのケンカをするんです。3日間の祭りの期間中に、30組のケンカが行われるそうです。
でも、ちゃんと決まりがあり、武器等は使わず素手で殴る蹴るのみのケンカです。決着はどちらかが地面に手をついたら終了です。数分経っても終わらない時は、審判が仲裁に入り引き分けになります。
許せない事態に陥っても、殴り合ってわだかまりを残さないようにするための村公認のケンカなんです。最近は女性や子供も参加しているとか。せっかくのクリスマスなんだから、喧嘩なんてしないで、七面鳥とシャンパンとケーキで楽しく愛と平和を願いましょうよ!
超ユニークな仮面ミュージカル!聖カルメンの祭り
クスコから北東へ約120kmに位置するバウカルタンボ村で、毎年7月15日から4日間にかけて行われるお祭り。仮面をかぶった踊り子たちがはしゃぎまくる、野外の仮面ミュージカルです。
コイヤ(アンデス高原の商人)踊りや悪魔の踊り、パン屋の踊りなど、19のグループに分かれて、ミュージカル仕立ての踊りを披露します。グループごとに、それぞれの仮面をかぶって、それぞれの役割の踊りを披露します。
必見なのは、年に一度だけ教会の外に担ぎ出される、聖女カルメンの像。バルコニーから見ている人は、花吹雪を投げて聖女の行進を歓迎します。ただ、悪魔の踊り子たちは、この時だけは、全員屋根の上に追いやられてしまいます。
いたずらが大好きなリャマ役のコイヤたちが聖女にちょっかいを出すと、槍を持ったアマゾン族の踊り子たちから制裁が…。こんな感じの野外ミュージカルが披露されるんですよ。
また、村を練り歩く踊り子たちが、即興ドラマを見せてくれることもある、大変ユニークなお祭りです。
まとめ
アンデスのお祭りはいかがでしたでしょうか?世界には10万とも20万ともいわれるほど多くのお祭りがあります。ご紹介したアンデスのお祭りも、たくさんある中のほんの一部です。アンデスに訪れたら、ぜひお祭りに参加して、インカの歴史や人々の生活振りを体感してはいかがでしょう。
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