スペイン

やっぱり行ってみたい!太陽と情熱の国スペインを代表する三大祭りってどんなもの?

歴史や建築、自然etc…、スペインって独特の文化があり見どころ豊富な国ですよね!情熱にあふれたスペインでは、一年を通してさまざまなフェスティバルが開催されています。今回は、スペインの活気あるお祭りの中から、三大祭と呼ばれるフェスティバルをご紹介します。

 

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スペインの三大祭りとは?

一風変わったお祭りが色々な都市で開催されるスペイン。昔から行われる、伝統文化を今に伝える三大祭りは体感したいもの。季節を彩る華やかなお祭りは、エネルギッシュなスペインを体感するのにもってこい。

 

三大祭には、「バレンシアの火祭り(Las Fallas de San Jose)」、「セビーリャの春祭り(Feria de Sevilla)」、「パンプローナの牛追い祭り(Fiesta de San Fermin)」があります。これらのお祭りは世界的に有名で、地元の方はもちろんトラベラーも集まり活気にあふれています。ぜひ、参加して異国情緒とスペインならではの陽気なお祭りを目いっぱい楽しんでみませんか?

 

燃え滾る火の中に精魂込めて作った人形が…「バレンシアの火祭り」

バレンシアの火祭りとは、イエスキリストの父で大工のサン・ホセ(ヨセフ)に捧げるお祭りです。サン・ホセは大工職人たちの守護聖人です。そのサン・ホセの日にあたる3月19日に、古い材木をはじめ古道具やかんな屑を、大工職人が燃やしていた習慣が起源といわれています。

 

現在では、毎年3月15日~19日までの5日間にわたって行われており、「スペインに春を告げるお祭り」とされています。また、2016年には世界遺産にも登録されています。

 

お祭りの流れ

「マスクレター(mascletás)」

3月1日から、連日14時から市庁舎広場で行われる、爆竹のショー。本番が近づくにつれ爆竹が増やされ、お祭りを徐々に盛り上げています。

 

「プランタ(planta)」

3月15日の夜に、一年をかけて作られた700体もの人形が、一日かけて配置されます。人形たちは大小、形もさまざまで、高さ20mもある巨大な人形まで作られています。

 

「オフレンダ(Ofrenda)」

3月17日と18日に行われる、民族衣装で着飾った女性がカーネーションを献花するパレードです。ビルゲン広場には、聖母を象った巨大な像が鎮座しており、献花する花で聖母像を華やかに仕上げます。

 

「クレマ(cremà)」

3月19日に行われるこのお祭りのハイライトの人形焼きです。お祭りの最終日に小さなファリャから巨大なファリャまで、一年かけて作られたファリャ(張り子人形)たちに容赦なく火が付けられます。仕掛け花火や打ち上げ花火と共に豪快に燃え上がり、お祭りはハイライトを迎え盛り上がります。天まで届くかのように、燃え上がるクレマは圧巻ですよ。これで、お祭りは幕を閉じます。

 

人形はすべて焼かれるわけではなく、投票でNo.1に輝いたものは、火まつり博物館に展示されます。ぜひ、こちらにも訪れてみてくださいね!

 

美しいフラメンコの衣装を身に纏う華やかな庶民祭「セビーリャの春祭り」

150年以上前から続く庶民のお祭りです。セマナ・サンタの行進が終わった2週間後にあたる、4月末から5月のはじめ頃に、1週間にわたって行われています。2019年は、5月5日~5月12日まで開催予定です。

 

19世紀の中ごろに、牛や豚など家畜の見本市が行われていたことが起源です。今では見本市の様相は姿を消しましたが、女性はフラメンコの衣装で着飾り、男性も伝統的な衣装で正装をして参加しています。着飾った男女や子供たちを、馬や馬車に乗せたパレードも見物ですよ。

 

実は、スペインのお祭りにしては珍しく、宗教色が全くないのも特徴です。お祭りでは、数百ものカタセ(テント)が建てられます。その中では、人々は夜が更けるのも忘れて、食べ、飲み、踊り、歌い、そして生きていることの喜び、それを分かち合うと共に春の到来を祝います。

 

非難殺到だけどスペインらしい「サン・フェルミン祭(Fiesta de San Fermín)」

闘牛の国スペインらしい現在も負傷者が50人近くでる荒々しいお祭りです。昔は死者まででたことがあります。お祭りは12世紀初頭から行われていたようで、強い人や強い国を願う「闘牛」の前身といわれています。この伝統あるお祭りには、毎年約100万人の人が訪れています。

 

この400年以上の歴史のあるお祭りは、ヘミングウェイ作『日はまた昇る』の中に登場し、世界的に有名になりました。元々はパンプローナの守護聖人サン・フェルミンの日を祝い、「サン・フェルミン祭」と名付けられました。別名「パンプローナの牛追い祭り」と呼ばれています。

 

7月6日の正午に市役所前のチュピナソ広場で、1.2mのロケットを打ち上げお祭りが始まります。毎年7月6日~14日の午前8時から牛追いが開催され、サント・ドミンゴ坂から、闘牛場まで875mの道のりでは、牛と人間との壮絶な戦いを繰り広げます。18歳以上から参加が可能です。昔は男性のみでしたが、最近では女性も参加しており、観光客も参加可能です。

 

牛追い以外にも、闘牛や伝統的なスポーツ、花火大会や巨大人形のパレードなど、さまざまなイベントが行われています。写真の巨大な人形たちは、お祭りの最終日には焼かれてしまいます。

 

スペインには他にもこんなお祭りが!

スペインには、人々をあっと驚かせるようなお祭りが、一年を通じ色々なところで開催されています。中でも奇祭ともいうべきユニークなお祭りは、毎年8月の最終水曜日に行われる「ブニョールのトマト祭り」。街も人も真っ赤なトマト色に染まります。トラックいっぱいに積み込まれたトマトを、誰これ構わずにぶつけ合うお祭りは、ストレス発散にはちょうどいいかもしれませんね。でも、参加するには勇気がいるかも。

 

他には、バルセロナのメルセ祭やカディスのカーニバル、ワイン好きにはリオハの収穫祭など、スペインには本当に多くのお祭りが行われています。

 

まとめ

遠い日本まで活気が伝わってくるような、スペインの三大祭りは、写真を見ているだけで興奮してきますよね。今にも、スペインに行って、エネルギッシュなお祭りを体感したくなります。
リオのカーニバル(ブラジル)や、ヴェネツィア・カーニバル(イタリア)の世界にはまだまだ、素晴らしいお祭りがいっぱいあります。異文化を体験するために、世界のお祭りに出かけてみませんか?

 

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