スイス

スイスで鉄道の旅!スイスの絶景ルートを鉄道で巡ってみませんか?

観光大国のスイスには、旅を楽しむためのさまざまな交通機関が発達しています。中でも鉄道は、路線が多く利便性が高いため人気があります。車窓から見えるアルプスの連山などスイスの大自然が織りなす絶景は、ドラマチックで感動的!今回は、鉄道で巡る絶景ルートをご紹介したいと思います。

 

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スイスの鉄道とは?

国土の70%が山岳地となっているスイス。世界遺産に登録されている鉄道もあり、移動手段だけでなく鉄道そのものが観光のメインとして楽しまれています。老若男女問わず4000m級の山に上れるのも、登山鉄道網が発達しているからです。

 

国境をまたいで絶景を満喫できる景勝ルートと鉄道を使った山登りを楽しめる登山列車に分けておすすめの鉄道をご紹介したいと思います。ゴツゴツとした荒々しい山肌だけでなく、斜面いっぱいに緑が広がる牧歌的な風景や、美しい花々が咲くのどかな谷の景色など、エリアによってさまざまな表情を魅せてくれます。

 

おすすめの絶景列車6選

鉄道王国のスイスには、本当にたくさんの個性豊かな鉄道が走っています。車窓風景を見ながら、列車に乗っているだけで最高の旅を楽しめます。

 

景勝ルート

ここでご紹介する3つのルートは、スイス3大特急と呼ばれています。鉄道ファンも納得の列車ばかり。距離も長く中には、国境をまたいで走る列車もあるので、移り変わる景色を心ゆくまで楽しむ極上の鉄道旅を満喫できます。

 

ベルニナ・エクスプレス

通る路線が世界遺産に登録されていることでも、人気のある列車です。走る区間はスイスの東端にあるサン・モリッツを出発してアルプスの峠を進み、イタリアのティラーノ町まで行きます。国境を越えての絶景を満喫できるのも魅力です。

 

二ヶ国をまたぐ2時間20分のルートですが、高低差は1828mもあります。大きな窓からは、大迫力のアルプスの山岳美と氷河の絶景を見ることができます。他にも、絶景ポイントが詰まっており、どこを見ても素晴らしい景色が広がっています。

 

オスピツィオ・ベルニナ駅付近に位置するラーゴ・ビアンコ(イタリア語で「白い湖」)は、このルートのハイライトです。青みがかった乳白色の水の色は、ため息ものです。

 

もう一つの見どころは、直径107メートルの円を360度グルリと旋回するブルージオの「オープン・ループ橋」。お酒のCMで有名になった場所です。ここでいったん降りて、赤くかわいらしい列車が一周する姿をカメラに収めるのもおすすめです。

 

ゴールデンパス・パノラミック

のどかな田園風景や牧草地を縫うように現れる、8つの美しい湖の景色が魅力の特急です。黄色い電車は天井までガラス張りで、雪に覆われたアルプスの絶景と美しい湖などパノラミックなスイスの絶景をたっぷり観賞できます。

 

ドイツ語圏のモントルーからフランス語圏のルツェルン間を走るルートは、スイス屈指の絶景コース「ゴールデン・パス・ライン」としても有名です。途中にある急こう配では、ラックレール式で登る楽しさも味わえます。誰もがイメージするスイスらしい風景が、車窓の外に広がっています。

 

特に見たい風景は、パッチワークのようなぶどう畑とレマン湖の絶景が広がる、世界遺産のラヴォー地区です。また、5月頃にナルシスの真っ白な花が咲き誇る風景も見る価値があります。

 

グレッシャー・エクスプレス

特急というより観光列車として意味合いが大きく、「世界一遅い特急列車」として有名です。サン・モリッツとツェルマットを結ぶ、全長約290kmの伝統的なルートです。7つの谷や291の橋、91のトンネルを、平均時速約37kmで8時間かけてゆっくり走ります。1等車も2等車も新型パノラマ車両が使われているのも魅力です。

 

見応えがあるのは、プレーダ駅を過ぎたところから。次のベルギューン駅までの12.6km間に416m急降下します。また、トンネルの中でもお構いなしに曲る、名物の3連続ループがあるのもここです。

 

フィリズール駅を通過したら、一番のハイライト「ランドヴァッサー橋」の登場です。川床から高さ65mにある石橋で、後ろを振り向けばスイスの観光パンフレットにも登場する美しい景色と出会えます。

 

100年以上ここを走り続ける鉄道の歴史を感じながら、アルプスの名峰や深い渓谷、山間の急流など車窓からスイスの絶景を存分に楽しめます。

 

登山鉄道

スイスが誇る名峰を眺めながら山頂へと進む登山鉄道は、スイスだから味わえる車窓からの山岳風景を堪能できます。昔から山岳輸送に力を注いできたスイスでは、100年以上前からある路線も珍しくないとか。山の頂上まで楽ちんに行ける鉄道旅は、楽しみ方もさまざまです。

 

ゴルナーグラート登山鉄道

マッターホルンの麓の村ツェルマットから標高3089mのゴルナーグラート展望台まで、スピードはゆっくりですが、約1500mの標高差をものともせずに、33分で力強く上る登山鉄道です。名峰はもちろん、雄大に広がるゴルナー氷河の景色は圧巻です。車窓から見る絶景は、スイス随一と賞賛されています。

 

有名なマッターホルンを見るなら右側席の確保は必至です。上ってゆくにつれて、緑豊かな森から、草のないガレ場へと変化する景色は見る価値あり。頂上までは4つの駅があり、夏場は途中下車してハイキングを楽しむのも◎。

 

ユングフラウ鉄道

100年以上の伝統をもつ登山列車の一つ。路線の殆どがトンネルという、スイスでは珍しい列車です。9.3km走った先にある終点のユングフラウヨッホ駅はヨーロッパで一番高所にある駅としても有名で大変人気があります。駅の至る所に「TOP OF EUROPE」の表示があるので記念撮影をするのも◎。標高3454mの終点駅までの所要時間は約35分です。

 


スフィンクス展望台

 

見どころは、氷河内に造られたトンネル(アイス・パレス)です。内部には氷で作られた彫刻も並んでいます。また、頂上駅に隣接するスフィンクス展望台からは、ダイナミックな眺望が広がっています。

 

ロートホルン鉄道

電車ではなくSLが運行する唯一の登山列車。煙を吐きながら進む、19世紀末に造られた列車(全部ではない)はとってもキュートです。もちろん、世界の鉄道マニアを魅了しています。観光シーズンには、SLだけでは間に合わず、ディーゼル車も登場します。

 

ブリエンツからロートホルン・クルム駅まで7.6kmの道のりを約1時間で登ります。日本でもおなじみのアプト式登山鉄道で、客車を押し上げながら走る蒸気機関車も見物です。250パミールの勾配を意識して作られた、傾いたボイラーも愛着がわきますよ。

 

絶景を存分に味わいたいなら、左側の席がおすすめです。トルコブルーの水色が美しいブリエンツ湖も必見ですが、車窓から小さく見えるブリエンツの街並みは、まるでおもちゃのような可愛らしさです。終点に着いたら、フォトジェニックな風景を満喫しながらハイキングを楽しむのもおすすめです。

 

まとめ

スイスには、スイス建国ゆかりの地を巡る「ゴッタルド・パノラマ・エクスプレス」や、1871年にヨーロッパ初の登山鉄道として開業した「リギ登山鉄道」など、本当にたくさんの鉄道があります。美しいスイスの絶景を見に出かけてみませんか?

 

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