北海道で歴史探訪！函館観光のシンボル「五稜郭」で、幕末を体感してみませんか？

五稜郭は、旧幕府軍と新政府軍が激突した地で、幕末という激動の時代の生き証人的存在です。幕末ファンも土方歳三ファンも必見の、函館でも人気の高い観光地となっています。今回は、五稜郭の魅力についてご紹介します。

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1 五稜郭とは？
2 五稜郭のみどころ
- 2.1 五稜郭公園
- 2.2 五稜郭タワー
3 北海道ふっこう割
4 まとめ

五稜郭とは？

幕末におこった箱館戦争で旧幕府軍の本拠地となった場所が、函館の五稜郭です。五稜郭公園の総面積は、東京ドームの約5倍にあたるほどの大きさです。
実は、五角形をした星形要塞は、日本では北海道の函館と長野県佐々市にある龍岡城だけしかありません。名前の由来は、16世紀ごろのヨーロッパの城郭に備わっていた「稜堡（リョウホ）」が、5つあるからです。五稜郭周辺には、幕末ファンも感動する歴史的観光地も点在しており、みどころもたくさんありますよ。

五稜郭は、鎖国後の開港場となった箱館を治めるために作られた「箱館奉行所」の、防備強化のために作られました。日本初の西洋式城塞「五稜郭」の建設は、蘭学者の武田斐三郎が考案し安政4年(1857)に建設が始まっています。悲しいことに元治元年(1864)に完成して2年後の、慶応2年(1866)に幕府は崩壊。明治政府に引き継がれるまで、蝦夷地の政治的な中心地として重要な場所でした。

先ほども触れましたが、箱館戦争では明治元年(1868)に榎本武揚（えのもとたけあき）率いる旧幕府軍艦隊の本拠地となりました。五稜郭の土塁上に設置されていた24ポンドカノン砲は、ほとんど函館港まで届きません。しかし、箱館港から放たれる新政府軍の軍艦からの砲撃は、五稜郭内の奉行所の太鼓やぐらにあたり何人もの死傷者を出しており、その差は歴然であえなく敗北しています。

（新旧の五稜郭タワー）

明治4年(1871)4月には、南西側にある兵糧庫以外は全て解体されました。現在、ここにある建物は、できるだけ当時のままに近づけるように再建したものです。大正3年(1914)6月には公園として一般に開放され、昭和27年(1952)3月には国の特別史跡に指定されています。函館のシンボルとなっている五稜郭タワーは、五稜郭築城100年記念に初代タワーが建てられ、現在のものは平成18年(2006)4月にオープンした2代目です。ここから、五稜郭の全貌は、もちろん函館の街を一望できます。

五稜郭のみどころ

幕末志士たちの最後の決戦地となった星形の西洋式城郭の五稜郭を歩けば、彼らの息遣いが聞こえてくるようです。また、外国船の防御拠点となっていたこの地は、敵の侵入を防ぐための工夫が随所にみられます。

また、1600本の桜（5月上旬）が咲き誇る春、美しい新緑や夏の花々が咲き乱れる夏、一面を真っ赤に彩る紅葉の秋や雪で真っ白に染まる幻想的な冬など、四季折々の景色を愉しむのも醍醐味です。

五稜郭公園

観光には、少なくとも2時間は欲しいところ。
一の橋を渡って半月堡へ。石垣の上部を突き出させた武者返しはみる価値あり。二の橋の内側にある藤棚は春には綺麗な花のトンネルとなります。

この公園最大のみどころ箱館奉行所は、一端は破壊されたものの、当時の資料を基にほぼ当時のままの建物が再現されています。屋根の上にのった太鼓やぐらをはじめ、屋根瓦や鬼板、所内の72畳の大広間も必見です。

（朝陽のクルップ砲）

イギリスとドイツ製の2つある大砲の右側は、軍艦朝陽で活躍したものです。また、お休みどころでは、当時の味を再現した箱館奉行所コーヒーを飲むことができますよ♪

五稜郭タワー

こちらも、1時間は観光に欲しいところ。
最初にエレベーターで展望台に上り、五稜郭を見下ろすのがおすすめです。パッと目の前に広がる星型城塞は、美しく感動的！じっとみていると、幕末志士たちの活躍ぶりが蘇ってくるよう。土方歳三の像との記念撮影や、竣工当時の五稜郭と箱館奉行所を1/250で再現した模型も見物です。

ガラス張りの歴史回廊を歩きながら、五稜郭の歴史16場面をフィギュアで現したメモリアルボールもみるべきスポット。大きな窓から函館の街を見渡すのもお忘れなく。

（アトリウム）

1階にあるガラス張りのアトリウムにも、土方歳三の立像や大砲が鎮座しています。4～10月の土日祝には、タワーのゆるキャラGO太君の登場もあり、ショップでは可愛らしいグッズも販売されています。2階にあるミルキッシモでは、五稜郭周辺産の牛乳を使ったジェラートが味わえますよ♪また、函館カレーを味わえるレストラン五島軒も、ぜひ。