「ドイツで思い浮かべるものといえば?」と聞かれたら、「ビール」と答える人は多いと思います。ドイツ旅に行ったら、“本場のビール”は味わいたいものですね。今回は、ビール天国のドイツに行ったら鉄板!ドイツの地ビールを徹底解説したいと思います。
もくじ
ドイツビールとは?
ビールは、紀元前4000年以上前から作られ、古くから愛されています。16世紀ごろのドイツでは、質の悪いビールを排除するために「ビール純粋法」という、大麦・ホップ・水しか原料に使えない厳しい基準の法律までありました。今では、法的な拘束力はありませんが、その基準を守り添加物が入らない上質のビールを作り続けています。
ドイツでは、年間に日本の約2倍ものビールが飲まれています。爽やかと人気を博したラガービールは、ドイツが発祥です。ドイツの特徴といえば、国を代表するビールメーカーではなく、地ビールが中心で、奥深いコクとストレートに小麦を感じる、爽やかなビールを堪能できます。スパイシーさや柑橘系の香りを好む日本人には、いつもとは少しだけ違ったビールを味わえるはずですよ!
おすすめのドイツビール
ドイツは日本でもおなじみのビール文化「ビアガーデン」の発祥の地でもあるんです。「暑い夏に冷たいビールで乾杯!」ってかなりの贅沢ですよね。ドイツへ行ったら、ビアガーデンでドイツビールを心ゆくまで堪能してはいかがでしょう。それでは、ドイツでおすすめのビールをご紹介しましょう。
ヘレス(Helles)
ミュンヘン発祥の淡色ビールです。ドイツでは一般的に飲まれているビールで、ラガーやエクスポルトと呼ばれることもあります。苦味は少なく甘みが強いのが特徴です。本場ドイツのオクトーバーフェスト定番としても有名な銘柄です。
○シュパーテン:ミュンヘナー・ヘル
ラガーの本家本元シュパーテン醸造所のビール。ミュンヘナー・ヘルは、喉越しがよくホップが洋梨のように香ります。
ピルスナー(Pils)
https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Pils_Pinte.jpg
ドイツのお隣チェコビルゼン市のビールです。品質に問題があったこのビールを、ミュンヘンの醸造技士が現地へ行き誕生させました。ドイツ人が誕生させた、チェコのビールというのが正解です。現地で獲れる麦のホップが良質なため、しっかりとした苦さと爽やかな清涼感を味わえます。
○ラーデベルガー:ピルスナー
ドイツで初めて作られた本格ピルスナーです。ストレートな苦さと切れ味のよさが魅力です。かつてザクセン王家の御用達として徴用され、ビスマルク宰相にも愛されたと伝わっています。
デュンケル(Dunkeles)
ミュンヘン発祥の、黒褐色の美しい色味が特徴のビール。「デュンケル=濃い色」という意味があり、誕生当時からこの名前で呼ばれています。モルトの風味が効いた、カラメルっぽい風味で濃厚な味わいです。
○ヴェルテンブルガー:バロックデュンケル
香ばしくローストした、モルトの風味は天下一品!甘みもあり一気に飲み干せ、量もたくさんいただけます。
他にもヴァイスビーア(Weissbier)やクリスタルヴァイス(Kristalweibe)など、ビールの種類も色々あります。
ご当地で人気のビールには、まるでワインのようにフルーティーな黄金色のビール「ケルシュ(ケルン)」やケルシュと似た製法で作られる伝統的な褐色のエールビール「アルトビーア(デュッセルドルフ)」、ブナの木で燻し焙燥させた麦芽を使った珍しいビール「ラオホビーア(バンベルク)」が有名です。
ドイツでのビールのお供は?
ドイツでおすすめのおつまみもご紹介します。
ブレッツェル
プレッツェルはドイツ発祥の焼菓子です。ドイツ人のビールのお供は、このプレッツェルが定番です。塩味が効いておりビールによく合うとか。
ビールはこれ!ヴァイツェン:ヘレス
ヴルスト(ソーセージ)
ソーセージは、ドイツの名物として有名ですね。地方によって、さまざまなヴルストが作られています。ケチャップとカレーをまぶしていただく「カリーヴルスト」が、ドイツ風の食べ方です。ご当地ヴルストと現地のヴァイツェンを、ペアリングして堪能してはいかがでしょう。
ビールはこれ!ヴァイツェン
アイスバイン
ドイツの家庭料理「アイスバイン」は、ビールのお供に一度は試したい逸品でしょう。ほろほろと解けるほどに煮込まれた、豚の骨付きすね肉です。玉ねぎなどの香味野菜や香辛料と煮込まれています。お店によっては、ザワークラフト付きも多いようですよ!
ビールはこれ!ピルスナー:ドルトムンダー
まとめ
ドイツはビール紀行(Bier-Reise)という言葉があるほど、ビールの飲み歩きを楽しめることでも有名です。ビール天国のドイツで、お気に入りのビールを探す観光をしてみませんか?
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