エジプト

古代エジプトの栄華を伝える世界遺産メンフィスとその墓地遺跡

古代のファラオ(王)たちが不滅を信じて作ったとされる謎の巨大建造物のピラミッドは、エジプトの代名詞といえる存在です。

考古学者たちがロマンを求めて発掘調査にやってくる、謎多きピラミッドには、誰もが興味をそそられるのでは?ピラミッドを見上げると、4500年もの時を超え、今を生きる私たちに何かを訴えかけているような気がします。

今回は、多くの謎を秘めたエジプトの世界遺産「メンフィスとその墓地遺跡-ギーザからダハシュールまでのピラミッド地帯」をご紹介します。

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メンフィスとその墓地遺跡-ギーザからダハシュールまでのピラミッド地帯とは


出典:ウィキメディアコモンズ

古代エジプトの栄華を今に伝える、「メンフィスとその墓地遺跡-ギーザからダハシュールまでのピラミッド地帯」。カイロ近郊ナイル川西岸のメンフィスとそのネクロポリス(ギリシャ語で「死の町」の意味)の南北約30kmの地域に、エジプトの特徴的な約80基のピラミッドが点在しています。

世界七不思議のひとつ「クフ王のピラミッド」を含む、有名なギーザの三大ピラミッドもここにあります。大ピラミッドは砂漠のど真ん中にありそうなのに、実はエジプトの首都カイロから南へたった20kmほどに位置しています。驚きですよね!

メンフィスはかつて、古代エジプト最初の首都だったといわれており、この地に多くのピラミッドが造られたようです。紀元前2650~前2120年ごろに建造したといわれており、車など便利なものがない古代にどうやって約2.5tもの巨石を積み上げたかなど、現在も謎のまま。ピラミッド建築によりエジプトでは、土木や測地など建築技術が高度な発展を遂げました。

『メンフィスとその墓地遺跡-ギーザからダハシュールまでのピラミッド地帯』は、未解明の文明を世に残した人間の偉大さを示すと共に、古国王500年の失われた文明を今に伝える重要な遺跡として1979年に世界文化遺産として登録されました。登録基準は、文化遺産(i)(iii)(vi)です。

アクセス

カイロからギーザまで、バスで約30分。個人でタクシーを使っていくと、悪質ドライバーとの金銭トラブルなどになることも多いので、カイロからのツアーでいくのがおすすめです。ギーザのピラミッドはもちろん、サッカーラやメンフィスも巡るツアーを開催しています。
因みに、世界遺産を効率よく巡るなら、カイロからサッカーラ、ダハシュールを散策し、改めてギーザの三大ピラミッドを、時間をかけて見学するのがおすすめです。

「メンフィスとその墓地遺跡-ギーザからダハシュールまでのピラミッド地帯」の見どころ


出典:pixabay

ギーザの三大ピラミッドとピラミッドの前に鎮座するエジプトのシンボルスフィンクスは、外せませんね。先ほども触れましたが、世界遺産の地域内には約80ものピラミッドが立っています。

エジプトの遺跡観光を、一通り楽しむなら少なくとも5泊8日は必要です。でも、絶対に見たい憧れのピラミッド観光なら1日あれば観光出来ちゃいます。それでは、憧れの大ピラミッドを中心に、「メンフィスとその墓地遺跡-ギーザからダハシュールまでのピラミッド地帯」の見どころをご紹介したいと思います。

これぞピラミッド!を見るならギーザ


出典:pixabay

ギーザには、クフ、カフラー、メンカウラーの、3人のファラオのピラミッドが立っています。古代エジプトの世界を知りたいなら、三大ピラミッドと称され親しまれるギーザのピラミッドをじっくりと味わいたいもの。みんなが大好きなスフィンクスも見れちゃいますよ!

3つのピラミッドが一度に見られる贅沢な場所です。3つのピラミッドの位置は、オリオン座3つの星に対応しているとか。

クフ王のピラミッド


出典:ウィキメディアコモンズ

「地平線のクフ」と呼ばれ、古代人からも愛されていたピラミッドです。現在は、最も有名ですね。世界最大のピラミッドで、古代の建造物が存在出来ていることから、奇跡的な建造物として世界七不思議のひとつに挙げられています。

地震にあっても外装の化粧岩を盗んだ盗賊たちにも屈することなく、倒壊せずエジプトの歴史を見守ってきたピラミッドは、210段もあり圧倒される大きさです。平らになった頂上部には、頂上を示す鉄の棒が立っています。

クフ王の棺は、花崗岩が使われており、エジプトで初めてこの石を加工したため質素な造りです。でも、側面を見れば、これに携わった人の長期の苦労が見えてくるようです。

カフラー王のピラミッド


出典:ウィキメディアコモンズ

てっぺんが帽子をかぶったように化粧石が乗っているピラミッド。クフ王の子、カウラー王が造ったピラミッドで、帽子があるからか、高台に立っているからか、実際はクフ王の物より小さいのですが一番大きく見えます。

カフラー王のピラミッドは保存状態もよく、上部と下部の化粧岩も一部が残っています。


出典:ウィキメディアコモンズ

内部には、赤色の花崗岩をくり抜いた、石棺が設置されています。残念ながら内部見学は不可ですが、正面の祭壇殿から参道が真っ直ぐ河岸神殿へ延びた道沿いのピラミッド・コンプレックス(複合建設)も壮観です。

ファラオや神を守護する聖獣「スフィンクス」とのコラボ写真は、思い出に残ること間違いなし!お忘れなく!

メンカウラー王のピラミッド


出典:ウィキメディアコモンズ

第3のピラミッドとも呼ばれる、一番小さなピラミッド。カフラー王の子、メンカウラー王が建てたものです。最後に造られたピラミッドで、傾斜のある所に建てられたため、平地にするだけでも労力を要し小さな物になったとか。

内部の部屋は全て地下にあるのが特徴で、上部の3分の2は石灰岩、下部は花崗岩で造られており、現在も一部が残っています。メンカウラー王の棺は装飾の美しいものだったようですが、大英博物館へ運ぶ途中のスペイン沖で船が沈みそのまま海底に眠っているとか。

ピラミッドの先にはリビア砂漠があり、南には3基の王妃のピラミッドがあります。

世界最古のピラミッドが建つサッカーラ


出典:ウィキメディアコモンズ

ギーザから南へ約10kmに位置する、古代下エジプトの首都メンフィスのネクロポリスだったサッカーラ。ここで必見なのは、世界最古のジェセル王の6重の階段ピラミッドです。

建築家でジェセル王の宰相だった、イムヘテブと共に、苦労を重ねて造ったとか。内部の巨大な柱廊には初期のパピルス柱があり、外壁のコブラ神ワジェットも綺麗な形で残っています。


出典:ウィキメディアコモンズ
王の像が安置されていた小部屋も、見るべきスポットです。でも、像自体は、カイロのエジプト考古学博物館に展示されています。

ピラミッドの西側の小高い丘から見る景色は、ギーザやアブー・セール、ダハシュールのピラミッドを望む、映えスポットとなっています。


出典:pixabay
サッカーラには他にも、ピラミッド・テキストという名前の付いた貴重なヒエログリフ文書や夜空の星が鮮明に残っている、ウナス王の世界最小のピラミッドもありますが、現在内部見学は不可となっています。

特徴豊かなピラミッドを見るならダハシュール


出典:ウィキメディアコモンズ
サッカーラから南へ4km先にある砂漠地帯。静寂に包まれた砂漠の中には、クフ王の父スネフェル王が建てた「赤のピラミッド」や、計画変更により途中から傾斜角度が変わった奇妙な形の「屈折のピラミッド」、日干し煉瓦と玄武岩で建てられた「黒のピラミッド」など特徴豊かなピラミッドが点在しています。

まとめ

メンフィス博物館の中庭にあるスフィンクスやメイドゥームの石積みが崩れてしまい偽りのピラミッドと呼ばれる崩れピラミッド、お宝の宝庫マスタバなど見逃せない遺跡が、まだまだたくさんあります。未解明だらけの謎に包まれたエジプトの歴史ロマンを、実際に見てみませんか?

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