スペイン

スペインの人々の大切な社交の場「バル」を快適に使うには?

バルといえば日本でも大人気ですよね!本場のバルは、スペインの人々にとって、歴史ある食文化の一つです。今回は、本場スペイン旅行で絶対に行きたい「バル」を快適に使うための基礎知識をご紹介します。

 

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バルとは?

スペインの食事処といえば、レストラン、タヴェルナ(居酒屋)、バル(立ち飲み居酒屋)があります。気軽に入って、タパス(小皿料理)をつまみながらお酒が飲めるバルは、南ヨーロッパの軽食喫茶店や酒場といった場所のこと。

 

朝昼晩と一日中対応可能で、リーズナブルな価格で飲食できる、観光客の強い味方といえます。酒を飲む場所という固定観念もあるようですが、本場のバルは、コーヒーを飲むカフェのような役割も担っています。

 

レストラン、カフェ、居酒屋の要素全てを兼ね備えた場所です。街には大小さまざまなバルが点在しています。ドリンク一杯頼んで小休憩するといった、“気軽に立ち寄れる場所”として、覚えておくと便利ですよ。

 

最近のバル

近年、都市部では、「ガストロ・バル」というタイプのお店を、よく目にするようになりました。ガストロ・バルでは、本格的な料理を少量小皿にのせ「タパス」として提供しています。立食タイプではなく、テーブル席でゆっくり落ち着いて食事ができるお店も増えています。観光で疲れた時の夕食には、落ち着いて食事ができるスペースは嬉しいですよね。

 

バルの一日

スペインの方は、一日5食も食事をするそうです。バルのメニューも、時間帯によって、提供するものが変わってきます。

 

8時ごろから開店します。朝食には、クロワッサンや菓子パンと、コーヒーやオレンジジュースなどが提供されます。ほとんどの人はカフェオレを頼むようです。

 

昼の軽食

11時ごろからの食事。日本でいう10時のおやつ的な存在です。スペインではメインとなる昼食は、ちょっと遅めなので、サンドイッチなどが主となります。

 

昼食

スペインでは、昼食が日本の夕食のようなメインの食事となっています。時間は14時ごろから。2~3時間かけてゆっくりと、食事を楽しむようです。バルでは、日本でも人気のパエリアやメヌと呼ばれる日本の定食のような食事を提供しています。

 

夕方

19時ごろからは、日本でいう3時のおやつのような食事を楽しみます。デザートを食べたり、タパスをつまみお酒を飲んだりする人も多いようです。せっかくならカタルーニャ地方の伝統スイーツ「クレマ・カタラーナ(日本のクレームブリュレのようなもの)」を、味わってみてはいかがでしょう。

 

夕食

21時ごろからの夜食のような食事です。レストランでのディナーは20時ごろから提供しており、バルも賑わいはじめ深夜まで盛り上がります。一般的には、サラダやスープなどを楽しむことが多いようです。

 

バルを快適に使うための基礎知識

座る場所で料金が変わる

座る席は、バーラー(カウンター)、メサ(テーブル席)、テラッサ(テラス席)の、3つが主です。一番人気のテラス席は料金が割高となっています。バルの中には、レストランを併設するお店もあります。大抵の場合、レストランは店の一番奥にあることが多いです。
入店したらすぐに、どの席に座りたいかを、お店の人に告げてくださいね。

 

メサやテラッサでの注文は?


バルでの注文は、原則カウンターでします。メサやテラッサに座った時は、カウンターまで注文しに自分で行きます。テラッサで、正式な席の場合には、スタッフが接客してくれることもあります。

 

トイレ利用にも便利なバル

トイレを借りるのにもバルは便利です。でも、入店したら何かを注文するのはマナーです。トイレに鍵がかかっていることがあるので、鍵はお店の人に借りてくださいね。ほとんどの場合、トイレは地下にあります。

 

チップは必要?

原則的にバルでは、チップは必要ありません。でも、特別なことを頼んだ時やサービスが良かった時などは、心付け(おつりくらい)程度のチップは払いましょう。

 

バルでの注文の仕方


バルに入ったら「オラ!」と挨拶し、座りたい席をリクエストして、席に着き(案内はなし)、注文し食事を楽しみます。カウンター席なら、ガラスケースの中にある料理を指でさして頼みます。支払いは、注文時に払うケースや料理と引き換えに払うケースがほとんどです。

 

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絶対に食べておきたいタパスと飲み物

・人気タパスBest5

No.1 ハモン
生ハムです。最高級のイベリコ豚の生ハムは味わいたいですね。

 

No.2 トルティージャ
スペイン風のオムレツ。お店によって特徴があり、バリエーションも豊富。

 

No.3 パタタス・ブラバス
フライドポテトにピリ辛ソースをかけたもの

 

No.4 ボケロネス・エン・ビナグレ
フランスパンのトーストに、トマトやニンニク、オリーブオイルを塗ったもの

 

No.5 ピミエントス・デ・パドロン
シシトウに似た青唐辛子の素揚げ

 

・飲み物はコレ!

セルベサ(300mlくらいの生ビール)、カーニャ(150~200mlの生ビール)、ヴィノティント(赤ワイン)、ヴィノブランコ(白ワイン)、カバ(発砲白ワイン)、サングリア(ワインにフルーツを漬けたもの)

 

スペインでおすすめのバル

・セルベセリア・カタラナ
バルセロナのグラシア通りの近くにある、正統派で有名なバル。観光客はもちろん地元の方にも人気がありおすすめです。色とりどりのタパスが並ぶ姿は、インスタ映え間違いなし!
特におすすめは、プリプリ食感の海老の串刺し「プロチェタス・デ・ランゴスティ」やポテトフライの目玉焼きのせ「ウエボス・カブレアードス」がおすすめです。

 

・エスパイ・クル
伝統料理に斬新なアイディアを組み込んだ、モダンなタパスを食べるならおすすめのお店です。バルセロナでも有名な高級レストラン「リアス・デ・ガリシア」の2階にある、同系列のお店です。オープンキッチンで作られる、刺身やマリネ、生ガキもいただけます。女子に嬉しいデザートも好評です。

 

アンチョビをスモークした「アンチョアス・エシ・サラソン」、青唐辛子の「ピミエントデパドロン」、季節のきのことゴルゴンゾーラチーズのリゾットがおすすめです。場所は、バルセロナのパセジ・ダ・グラシア駅から徒歩6分です。

 

まとめ

いかがでしたでしょうか?日本でも人気のバルは、やっぱりスペインに行ったら味わいたいもの。スペインならではの食文化をマスターして、ぜひ、挑戦してくださいね。

 

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