英国貴族の気分を味わう観光には、「アフタヌーン・ティー」はいかがでしょう。いつもよりちょっとだけオシャレをして優雅なカフェタイムを愉しめば、女子力もUPするはず。今回は、本場英国で楽しみたい「アフタヌーン・ティー」についてご紹介します。
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「アフタヌーン・ティー」とは?

アフタヌーン・ティーといえば、ちょっとリッチで優雅なカフェタイムを過ごせると、日本でも根強い人気が続いています。もともとは、「午後に取る軽食」のことで、英国貴族の女性たちの間で広まった文化です。
アフタヌーン・ティースタンドの美しいお皿に、サンドイッチやスコーン、ケーキなどが美しく盛られる姿は、インスタ映え請け合いです。本場英国の正式なアフタヌーン・ティーは、一生に一度は味わいたい贅沢ですよね♡
「アフタヌーン・ティー」の歴史
ベッドフォート公爵夫人のアンナ・マリア
高級ホテルのラウンジやティールームなどで味わえる「アフタヌーン・ティー」は、いつどうやって生まれたのでしょう?そんなに古い歴史ではなく、1840年のこと。7代目ベッドフォート公爵夫人のアンナ・マリアの間食が始まりです。
当時、イギリスでは朝食と夕食の2回の食事だけで、お昼はほんの少しの量でした。21時のディナーが待ちきれなかった夫人の間で、15~18時の軽食として広まったとか。アンナは社交的な女性で、友達を招いて素敵な器に盛られたお菓子とお茶でもてなしたことが、ご婦人たちの社交の場として定着したようです。
3段重ねのアフタヌーン・ティースタンドは、優雅でリッチな空間を演出してくれるって思いませんか?英国貴族の邸宅では、居間に食卓があることは考えられなかったようです。応接間にはお茶を楽しむための、デザイン性に富んだ小さなテーブルしかなく、段を作って色々な食べ物を置くことができるスタンドが考案されました。
守りたい「アフタヌーン・ティー」のマナー

・食べ物にはどんなものがある?
3段スタンドのアフタヌーン・ティーの基本は、一般的に一番上がプチスイーツ、二番目がスコーンなどの温料理、一番下にはキューカンバー・サンドイッチがセッティングされています。スタンドの他に、チョコレートやアミューズ、ジャムやクリームなども用意されています。

昔のイギリスではきゅうりは高級食材で、貴族階級のみが食べていたとか。高級なキューカンバー・サンドイッチは、アフタヌーン・ティーではスコーンと同じくらい定番だったようです。
・どこから手をつければいい?
目移りするほど盛りだくさんのスタンドフードは、何から食べていいのか分からないという方も多いと思います。昔の貴族女性たちには、決まりはなく、好きなものから食べていたようですが、基本的には下から上へと食べすすめて行くのがマナーです。
・サンドイッチなど料理の取り分け方は?
ナイフとフォークを使って、取り分けるのが一般的です。サンドイッチなど大きな料理は、フォークとナイフで切ってから頂きましょう。パンやスコーンは手でちぎってOKです。
・お皿の料理はどれから食べる?
色や味が薄いものから、味わいながら食べるのがマナー。濃いものから手をつけると、他の味が分からなくなるので、作った方はあまり面白くありませんよね。
・スコーンの食べ方は?
スコーンは水平に二つに割って、ジャムなどを塗って食べるのがマナー。
・紅茶などをお代わりしたいときは?
紅茶などティーポットに入っている、飲み物をお代わりするときは、自分では注がず、注いでもらうのがマナーです。
紅茶を飲むときは、ソーサーをもって飲むのもお忘れなく!
イギリスでの紅茶は必ずミルクがついているので、1杯目はストレートで、2杯目はたっぷりミルクをいれて飲むのもおすすめです。
・残ったスタンドフードは?
残ったスタンドフードは、持ち帰りが可能です。食べ切れないと思ったら、傷みやすいものはお店で食べて、お店の方に頼んで持ち帰りましょう。
英国でおすすめしたいカフェ
あの歴史的有名人も愛した「イングリッシュ・ティー・ルーム」
ヴィクトリア女王や推理小説の女王アガサ・クリスティなど歴史的な著名人が訪れた、5つ星のブラウンズ・ホテル内にあるティールーム。トップ・ロンドン・アフタヌーン・ティーの受賞歴もあり、由緒正しい本場のアフタヌーン・ティーを堪能するなら、イングリッシュ・ティー・ルームは外せません。
アンティークな木造作りのティールームで、心温まる暖炉があり雰囲気も素晴らしいですよ。モダンな装飾品とのアンバランスもみどころ。自家製ティーは17種類あり、好きな茶葉をオーダーできます。
まとめ
アフタヌーン・ティーは英国文化を知るうえで、英国旅行に行ったら一度は味わいたいもの。ぜひ、楽しい会話を弾ませながら貴族になった気分で、優雅でリッチな大人の時間をどうぞ。
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