スイス

アルプスの奥座敷!スイス初の世界自然遺産「アルプス ユングフラウ-アレッチュ」

総面積約824㎢にわたって4000m級の名峰が連なり、27kmの氷河など自然美が広がるスイス初の世界自然遺産です。手付かずの高地に広がる稀有な大自然は、地球の宝物。今回は、スイスの世界自然遺産「アルプス ユングフラウ-アレッチュ」をご紹介したいと思います。

 

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「アルプス ユングフラウ-アレッチュ」とは?

ベルン州とヴァレー州にまたがる、スイスが誇る3つの名峰を含む8つの峰々に囲まれた広大なエリアが、世界自然遺産に登録されています。ダイナミックなアルプスの名峰とアルプス最大で最長のアレッチ氷河などの氷河が織りなす、美しい景観が魅力です。この美景観に魅了された人々が押し寄せる、スイス屈指の人気観光地でもあります。また、昔から多くの文学や芸術家をも魅了しており、美しい景色から色々な作品が生まれています。

 

4000~2000万年前から形成されており、氷河期の山肌が浸食によって絶壁となった独特の景観が広がっています。この貴重な自然環境やアルピニズムの歴史、山岳観光や文学と芸術においての影響力などが評価されたことで自然遺産に選ばれました。

 

『アルプス ユングフラウ-アレッチュ』は、2001年に世界自然遺産に登録。2007年には、登録面積が1.5倍に拡張され、「ベルナーアルプス山脈」全てが登録範囲に加わっています。登録基準は、自然遺産(ⅶ)(ⅷ)(ⅸ)です。

 

アクセス

チューリヒからインターラーケン・オストまで、特急ICで約2時間。登山列車でグリンデルワルトまで約35分。グリンデルワルトからユングフラウ・ヨッホまでユングフラウ鉄道で約1時間35分。

 

「アルプス ユングフラウ-アレッチュ」のみどころ

最大の魅力は、世界で最も美しいとされる高山風景でしょう。95%が未だに手つかずの自然のままの姿を保っており、約50%が氷河に覆われています。アイガー・メンヒ・ユングフラウの3つの名峰は必見です。

 

ユングフラウ・ヨッホまでの山岳鉄道のみどころ

山岳鉄道で「アイガーヴァント駅」に行くと、5分ほど観光のために停車してくれます。クレイマーが憧れる北壁を内側から望むガラス窓が取り付けられており、絶景を見ることができます。次の停車駅、「アイスメーア駅」では、フィッシャー氷河とシュレックホルンを見渡せます。

 


スインクス展望台

 

ヨーロッパ最高地点の鉄道駅「ユングフラウ・ヨッホ駅」が、山岳鉄道の終点です。ここにはスフィンクス展望台があり、ユングフラウとメンヒの北西壁と、右にカーブするアレッチ氷河の源流を見ることができます。この駅には黄色い郵便ポストがあり、富士山の五合目にある郵便局と姉妹提携しています。ちゃんと配達してくれるので、ぜひ思い出に手紙を送ってみてはいかがでしょう。山岳鉄道でここにくるまでの車窓風景は素晴らしいものです。

 

氷河トレッキング

氷河トレッキングやスキー、犬ぞりを楽しむ観光客の姿も散見されます。夏場には初心者も参加できる、アレッチ氷河トレッキングツアーが開催されています。クレバスという氷の裂け目を見るのが醍醐味です。どこまでも続く氷の裂け目は、圧巻で見応えがあります。

 

また、いくつもの亀裂が入っており、遠くから見ても青く美しい氷の亀裂は素晴らしいもの。エメラルドグリーンの氷河湖や後ろに聳える名峰を見ながらのトレッキングは体験する価値ありですよ。

 

アルプス ユングフラウ-アレッチュに生息する動物たち

高山性や亜高山性の植物や動物たちが多彩な生態系を作りだしています。こんな高地にありながら、哺乳類や鳥類なども生息しています。
野生のヤギやライチョウ、スイスカモシカなど、スイスらしい動物と出くわすことも多々あります。

 

残念なことに、アレッチ氷河は地球温暖化の影響で3.4kmにわたって消失しています。ここに生息する動物や植物たちの生態系にも影響がでているようです。地元の方も危機感を募らせており、電気自動車以外の車の乗り入れを禁止するなど、エコリゾート化への歩みを進めています。

 

まとめ

山岳鉄道があるお陰で、年配の方から子供まで老若男女問わず訪れることができる世界遺産です。ちょっと金額的には、頑張らないといけませんが、スイスの雄大で美しい自然を目の前にすれば感動すること間違いなし!

 

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