仮面に昔のドレス!まるで中世のマスカレード(仮面舞踏会)に参加しているみたいな気分になれるお祭りが、イタリアのヴェネツィアで行われています。仮面を買っておしゃれをして、優雅な気分でお祭りに参加してみませんか?今回は、ヴェネツィアのカーニバルをご紹介します。
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もくじ
ヴェネツィアのカーニバルとは?
ヴェネツィアの冬の風物詩といえば、「カーニバル(謝肉祭)」。ブラジルのリオのカーニバルや、トリニダード・ドバコのカーニバルに並び、世界三大カーニバルのひとつとなっています。ヴェネツィアのカーニバルは、毎年復活祭の約1ヶ月前の2月ごろに、2~3週間にわたって行われています。2019年は、2月23日~3月5日まで行われる予定です。
ヴェネツィアのカーニバルは、世界中から約300万人もの人々が訪れる賑やかなお祭りです。中世のころの衣装と仮面を身につけて歩く人々が往来し、街全体が中世にタイムスリップしたような雰囲気に包まれています。
ヴェネツィアのカーニバルの歴史
カーニバルが始まったのは、12世紀ごろです。ヴェネツィア共和国が戦争に勝ったときにその祝いとして行われました。そのころは、広場などで踊りを舞い盛大に行われていたようです。
四大海洋都市のひとつと成長するヴェネツィアですが、都市化していくと共に、カーニバルも華やかになり近隣に広がっていきました。(現在も、イタリア各地で行われています。)
宗教色の強かったカーニバルですが、15~16世紀ごろになると、仮面をつけて自由に楽しむ風潮が生まれました。ヴェネツィア名物のマスクは、身分差別が激しかった時代に、貴族も平民も関係なくみんなが楽しめるようにとの計らいだったとか。
「アドリア海の女王」と呼ばれていたヴェネツィアで、最盛期を迎えるのはルネッサンス期です。残念ながら、ヴェネツィアの経済力が減少していた18世紀ごろには、カーニバルは徐々に衰退し廃止となりました。その後イタリア統一後の1979年に、ヴェネツィアの文化や歴史を復活させるという意味で再開されました。これは、イタリア政府による、政策の目玉だったようです。
ヴェネツィアカーニバルの注意点
とにかく思いのまま自由に楽しむのが、「ヴェネツィアのカーニバル」の醍醐味です。自分を隠せば隠すほど目立てるユニークなお祭りって、ヴェネツィアのカーニバルくらいでしょうか?
スリに注意!
陽気な国イタリアは、この時期でなくてもスリなどの軽犯罪は多いといわれています。持ち物はなるべく少なくし、スリには十分注意しましょう。
ホテルは早めに予約を
カーニバルの最中は、どこのホテルも満員状態です。いくと決めたら、ホテルは即確保しましょう。対岸の「メストレ」に宿泊するのも、旅行費用の節約にも最適です。この時期、電車なども混み合うので、必要な方は座席を予約してくださいね。
貸衣装に気をつけて
華やかな中世のドレスを着たいという方は多いと思います。この時期は、レンタル衣装も、1着100,000円くらいになることもあるようです。コスプレをしたい方は、日本からもっていくのがベストかも。
仮面を買うときも値段の確認は必須
マスクは、街中の土産物店から屋台までピンキリなので、自分の好みに合わせて選べます。€10前後で買えるので、ぜひ、仮面をつけて楽しんでください。
また、カーニバルメイクという、肌に直接ペインティングするマスクもあります。メイク前に必ず、値段は確認してくださいね。
イタリアも冬は寒い
イタリアの気温は、日本の東京都と同じくらいです。外で歩き回るカーニバルとはいえ、寒いのでカイロは必須です。手や腰はもちろん、足先のカイロもお忘れなく!
どこに行っても人人人・・・
この時期は、サンマルコ広場を中心に、街中どこを歩いても人でいっぱいです。海外で迷子になったら不安もひとしおです。友人たちと、迷子になったときの待ち合わせ場所は決めておいてくださいね。待ち合わせ場所には、観光の起点となる「サンマルコ広場」をおすすめします。
ヴェネツィアカーニバルの楽しみ方
どこに行けばいい?
絶対に抑えておきたいところは、サンマルコ広場。サンマルコ寺院や宮殿、新庁舎や時計塔など、素晴らしい建築物があり記念撮影は必須です。昼間の広場での空中ショーもお見逃しなく♪リアルト橋やアカデミア橋なども、おすすめです。
運河では、ゴンドラがパレードを行います。昼の迫力満点のパレードは必見です。夜はライトアップしたゴンドラが進む幻想的な雰囲気が漂い壮麗です。
無礼講の写真撮影
カーニバルで着飾っている人たちは、何ヶ月も前からこのイベントのために仮面や衣装を用意します。その衣装を着て、街中を闊歩しているんですよ。ステキなコスプレを見かけたら、写真を撮りたい旨を伝えて、モデルさんご自慢のポーズを撮影しましょう。
撮影したからといってお金を請求されることはありません。早朝から仮装した人が、写真を取り合っています。比較的人もいないので、インスタ映えの写真を撮るなら早朝がおすすめかも。
カーニバルメイクもおすすめ
街の至るところに、カーニバルメイクをしてくれる絵師の方がいます。せっかくなら、カーニバルメイクをして、カーニバルに参加してみませんか?カーニバルメイクをするだけで、心もウキウキ!中世にいる自分に酔いしれることができますよ♪
夜のパーティーがあらゆるところで
仮装している人は、連日連夜の舞踏会やパーティーに参加できます。どうせなら、創業1720年のヴェネツィア最古のカフェ「Florian=フローリアン」で行われるティーパーティーに参加してみては?
一歩中に入ると、中世に迷いこんだような雰囲気が広がっています。ここで、コスプレをした人たちが、中世社交場のワンシーンのような空間を演出しています。
また、夜の舞踏会もお忘れなく!舞踏会は、19時ごろから、翌2時くらいまで開かれるものも。フルコースの食事はもちろん、オペラやライブ、社交ダンスで盛り上がります。仮面をつけて誰かもわからないパートナーとの社交ダンスも、このイベントならではの楽しみです。
パーティーはドレスコードがあり、仮装している人のみというところがほとんどです。
仮面コンテストも必見
コンテストに出場する人たちは、ファッションセンスもバッチリ。ヴェベツィアで熱く繰り広げられる、本気度120%のコスプレの戦いを、心ゆくまで堪能してください!世界の名だたる、ファッションデザイナーたちが審査をするのも見物です。
まとめ
いかがでしたでしょう。実は仮面舞踏会の発祥はヴェネツィアです。せっかくなら、仮面をつけてカーニバルに参加してみませんか?きっと一生の思い出になるはず。
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