フランス

フランスの世界遺産「ストラスブールの旧市街と新市街」

ストラスブールの旧市街地との新市街とは、フランスとドイツが融合した独特の美しい街並みが魅力の世界遺産です。フランスの東部にあるストラスブールはドイツ国境から約5kmに位置しており、古くから交通の要所として栄えてきました。ヨーロッパで最も美しい街の一つと称されるストラスブールに訪れたなら、一度でファンになること間違いなしです。
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ストラスブールの旧市街と新市街とは?

ストラスブールはドイツ語で「街道の街」を意味する、「シュトラスブルク」のフランス語読みです。これを見て分かるようにフランスにありながら、ドイツの影響を強く受けた歴史を持っており、5回も国籍が変わっています。
2000年以上の歴史を持つアルザスの中心都市とされるストラスブールは、建築文化も栄えました。TGV東線でパリのシャルル・ド・ゴール空港から、たった2時間ちょっとで訪れることができる地ですが、木組みの民家などパリとは全く違った雰囲気には、驚きを隠せません。いや逆に感動すら覚えます。
まるでおとぎの国に迷い込んだようなストラスブールの旧市街(グランディル)は、1988年に世界遺産に登録されました。また、2017年に、ポーランドのクラクフで行われた「第41回ユネスコ世界遺産委員会」で、新市街(ノイシュタット地区)が登録拡張されています。登録基準は、文化遺産(ⅱ)(ⅳ)。市全域が世界遺産に登録されたのはフランスでは、本件が初めての事です。

ストラスブールの旧市街のみどころ


旧市街の一番のみどころは、高さ142mの尖塔が聳える街のランドマーク「ノートルダム大聖堂」でしょう。緻密な彫刻はもちろん、ゴシック様式の内部装飾までその美しさは、訪れる人々を圧倒させています。天使の柱や壮麗なステンドグラス、仕掛けで人形が動く天文時計も必見です。塔の上からの景色には、著名な詩人のゲーテも感激したとか。
「プティット・フランス」という、17世紀ごろのギルドの自由区だった場所も必見です。古い石畳が続く趣ある河岸には、アルザス地方伝統家屋の切妻屋根と白壁の木組みの家並みを見ることができます。実は、プティット・フランスの名前は、天然痘(プティット・ヴェロル)を患った兵士のための病院が作られたことが由来しているとか。旧市街は、ストラスブールの小ベニスと呼ばれており、青空に映える家々もステキですが、夜景も幻想的でステキですよ。

ストラスブールの新市街のみどころ


ストラスブールの新市街は、アルザス地方がドイツの支配下にあった1870~1918年に造られた新しい街です。普仏戦争に勝利したドイツの皇帝ヴィルヘルム1世が、もともとあった街を3倍にまで大きくしました。皇帝は、この街の建設に帝国の威信をかけていたとか。これが、新市街になったといわれています。
旧市街とは違い、広い道路を中心として開放感ある街並みを形成しています。ネオゴシック様式の荘厳な建物も魅力ですが、特にオブセルヴァトワール通りの住宅街は、美しいファサードやバルコニーや庭園などがあり、旧市街とは全く雰囲気が異なるのも一興です。
ライン宮殿やレピュブリック広場、サン・ポール教会や美術館、動植物園、大学など、新たなストラスブールの魅力に出会えます。でもなんといっても見逃せないのが、ガラス張りのヨーロッパ宮(EU本会議場)。独仏和解のシンボルとして建てられ、欧州議会(欧州連合の議会組織)が置かれました。今でも、本会議が行われる、EUの中心として目覚ましい発展を遂げています。

まとめ

ストラスブールを満喫するなら、ライン川の支流、イル川の遊覧船観光は外せません。また、ストラスブールは、1570年から冬の風物詩の「クリスマス市」が行われています。これは国内最古のもので、街全体が華やかに装飾されます。史跡たちもライトアップされ、いつもとは違う特別な観光を楽しめますよ。

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