インドネシア

「バリ舞踊」を観賞して、神秘に満ちたバリの伝統を味わおう!

ヒンドゥー教の神々への儀礼や祭儀には、必ずといっていいほど「バリ舞踊」が行われます。豪華な衣装を身に纏った踊り手が、ガムランのリズムに合わせて舞う姿は感動もの。

 

繊細な目の動きやデリケートな手の動きは、感嘆の声が漏れるほどの素晴らしさです。バリの神秘を体感する、エキゾチックな観光をしてみませんか?

 

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バリ舞踊とは?

バリ舞踊の起源は、ヒンドゥー教の神々に捧げる「奉納の舞」として始まりました。バリ舞踊の進歩を背景に、宗教儀礼に欠かせない「ワリ」や、儀式後の奉納の舞として踊られる「ブバリ」、娯楽用の「バリバリアン」の3つを中心に舞われています。

 

「ワリ」は神聖なもので、大切にされています。なので、残念ですが一般の観光客が目にすることは、ほぼありません。儀礼に使われる舞踊の一部にエンターテイメント的にアレンジした「バリバリアン」は、ウブドなどの人気観光地でもほぼ毎日開催され気軽に楽しむことができます。バリの文化を味わう観光にもってこいです。

 

数多くのバリ舞踊の中から9つの舞踊が、2015年12月にユネスコの世界無形文化遺産に登録されました。バリの神秘へと誘うバリ舞踊の魅力に迫ってみたいと思います。

 

9つの無形文化遺産は以下のものがあります。
・ルジャン舞踊(Rejang Dance)
・サンヒャン・ドゥダリ舞踊(Rari Sanghyang Dedari Dance)
・バリス舞踊(Baris Upacara Dance)
・トッペン仮面舞踊(the Topeng Mask Dance)
・ガンブー舞踊劇(Gambuh Dance Drama)
・ワヤン・ウォン舞踊劇(Wayang Wong Dance Drama)
・レゴン・クラトン舞踊(the Legong Kraton)
・ジョゲッ・ブンブン舞踊(Joged Bumbung Dance)
・ケット・クンティスラヤ(Ket Kuntisraya)
(TRIPPING!より抜粋:https://tripping.jp/asean/indonesia/bali/37927

 

バリ伝統舞踊の魅力

ヒンドゥー教の奉納舞踊としていたことは先ほどお話ししましたが、王をも楽しませた宮廷舞踊(レゴンダンス)としても舞われていました。

 

女性の華やかな衣装をはじめ、ガムランのリズムに合わせて動く黒目としなやかで繊細な指や手の表情が見物です。特に、手のひらで美しいラインを描き、人差し指に変化をつけた独特の踊り方も注目したいところです。

 

見学する舞踊のストーリー構成を、事前に調べておくと楽しみ方も倍増しますよ。

 

また、先ほどから「ガムラン」と何度も言っていますが、いったいなんだと思いますか?音楽に使われる言葉で、「ガムラン=叩かれるもの」という意味です。楽器だけでなく、奏でる音楽自体もガムランと呼んでいます。

 

実は、このガムランはバリ島各地で流れており、街歩きをしているだけで、自ずと耳に入ってきます。

 

ガムランには、叩いてリズムを刻む「ガジャール」や、木琴の形をした高い音をだす「ガニサ」、カメの台座の上にのったシンバルのような打楽器「チェンチェン」があります。

 

ガムランが奏でるダイナミックなリズムと、妖艶なダンスが調和した、バリ舞踊を存分に味わってくださいね。

 

おすすめ舞踊はココ!

「ケチャ」をみるならウルワツ寺院

古典劇『ラーマーヤナ物語』を題材にした舞踊です。王妃シータを、ラーマ王子と神猿のサルの軍団ハノマンが助け出すというストーリー。激しい戦いを繰り広げた後、やっと王妃を救い出す感動的なエンディングも見物です。

 

ウルワツ寺院でみられる「ケチャ」は、壮大な夕日を背景に踊られています。みどころは、100人以上の男性が合掌する“チャッチャッチャッ”という迫力満点の掛け声。神秘に満ちた寺院とケチャの融合も魅力です。

 

また、高さ70mもの断崖絶壁に立つ寺院自体も有名なので合わせてご覧ください。

 

サレンアグン宮殿(ウブド王宮)の中庭でみる舞踊

王宮専属の歌舞団ならではの、迫力満点の演技をみることができます。毎週月と金曜日の19時30分から行われています。月曜はレゴンを中心にメニューも多彩に揃っています。

 

金曜は、バロンダンスが行われ、チャロナラン物語のみどころを分かりやすく演じてくれます。特に、魔女や日本の獅子舞のようなバロンは必見です。

 

バロンでは聖獣バロンと怪獣ラダンが、善悪の拮抗を演じます。邪悪な王国ディラの魔女から、少女たちが黒魔術を教わります。魔女の犠牲になった少女たちを、王を支える指導者として助けるようにと命を受けた、白魔術を扱うンプ・パラダ自らが、バロンとなって魔女と戦う物語です。決着までは、演じられませんが、想像を働かせて、自分なりの終焉を想像するのも魅力です。

「芸術の村」と呼ばれるウブドをはじめ、色々な場所でバリの舞踊をみることができますよ。

 

バリ舞踊観賞の注意点

チケットは当日2時間前から販売するので、その時に購入しても可。席は決まってないので、少なくとも30分前には到着し、いい席を確保しましょう。野外公演では、虫よけスプレーを持って行かれることをおすすめします。

 

バリ舞踊人気ランキング

①宮廷舞踊として誕生した「レゴン」

 

②サルの声真似が迫力満点の「ケチャ」

 

③森に住む聖獣バロンと怪獣ランダの戦い「バロン」

まとめ

人々の心を鷲づかみにする、神秘的で不思議なバリ舞踊。バリの精神と伝統を感じながら、観賞してみてはいかがでしょう。きっと、バリ舞踊の虜になるはず。

 

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