大都市の有名観光スポットはほとんど行ったから、今度は訪れる土地の素朴な姿を満喫したい方も多いのでは?他では見られないその土地が育んだ、歴史や文化を体感するのも旅の醍醐味です。今回は、筆者が選んだ「世界のここだけは行ってみたい美しい村や町」の中から、10スポットをランキング形式でご紹介します。
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もくじ
- 1 緑の中に佇む赤い村「コロンジュ・ラ・ルージュ(フランス)」
- 2 どこを切りとっても絵になる湖岸の街「ハルシュタット(オーストリア)」
- 3 青く染まった迷宮の町「シャウエン(モロッコ)」
- 4 美しさゆえに南北戦争の破壊を免れた古都「サバンナ(アメリカ)」
- 5 断崖絶壁にあるフランス人に愛される村「サン・シル・ラポピー(フランス)」
- 6 韓国のカラフルタウン!「甘川文化村(カムチョンムナマウル・韓国)」
- 7 1000年の歴史を今に語るドイツ発祥の地「クヴェトリンブルク(ドイツ)」
- 8 北欧文化が今も残る神秘の秘境「ガサダルー(デンマーク自治領・フェロー諸島)」
- 9 やっぱり白い村は美しい!「フリヒリアナ(スペイン)」
- 10 オランダ屈指の風車村「ザーンセ・スカンス(オランダ)」
- 11 まとめ
緑の中に佇む赤い村「コロンジュ・ラ・ルージュ(フランス)」
フランス南西部のリムーザン地方に位置する、赤砂岩造りの建物が林立しおとぎの国を彷彿とさせる村。「フランスの最も美しい村々協会」の本部があり、この村も設立当初(1982年)から登録されています。というのも、最も美しい村々の提案者シャルル・セラック氏が、この村の村長だったからです。
花や緑に彩られた村全体は綺麗に整えられており、起伏は多いですが観光しやすいのも魅力です。ロマネスク様式の鐘楼をもつ「サン・ピエール教会」は街のシンボルとなっています。赤い(ルージュ)建物と緑のコントラストが素敵な美しい村で、癒しのバカンスを満喫しませんか?
どこを切りとっても絵になる湖岸の街「ハルシュタット(オーストリア)」
オーストリア中北部のザルツカンマーグート地方に位置する、塩で栄えた街です。アルプス渓谷に抱かれるように点在する大小70以上の湖は、氷河からできたもの。真珠と例えられるハルシュタット湖畔は、中世の趣が残る街並みと自然の調和も素晴らしく世界で一番美しい町と称えられています。ハルシュタットはケルト語で「塩」という意味で、名前の通り塩の歴史は古く採掘がはじまったのは紀元前3000年ごろからです。世界最古の岩塩坑は、人気の観光地となっています。
街を見下ろす高台にあるカトリック教会は、1181年に創建されました。また、湖岸に佇むプロテスタントの教会は、1863年に岩塩坑で働く人々のために建てられています。
映画『サウンド・オブ・ミュージック』の舞台となった景勝地で、実質的なオーストリア帝国最後の皇帝フランツ・ヨーゼフ1世が別荘を建てた場所でもあります。家々のバルコニーに飾られた花々を眺めながらの散策もステキ!
青く染まった迷宮の町「シャウエン(モロッコ)」
モロッコ北部のリフ山脈の麓に位置する迷宮都市。「おとぎの国」と呼ばれ、トラベラーからも人気の高い観光地です。路地や家屋、階段など街全体が青く塗られています。青く塗られた理由は諸説あり、20世紀に入ってからスペインから追われたユダヤ人が「空の色=天国を表す聖なる色」として染めたともいわれています。扉や窓の装飾もとってもキュートです。
美しさゆえに南北戦争の破壊を免れた古都「サバンナ(アメリカ)」
アメリカ南部のジョージア州にある、19世紀の面影を今に残す美しい古都。この地を一度訪れたら、その魅力に取りつかれてしまうとか。街を縦横無尽に走る石畳の道や南北戦争前の邸宅、クラシカルな街並みが残るリバー・ストリートや美しい噴水に癒される公園もこの町のみどころです。
断崖絶壁にあるフランス人に愛される村「サン・シル・ラポピー(フランス)」
フランス南西部のミディ・ピレネー地方にある秘境村。フランス人が選んだ好きな村で、2012年にNo.1に輝いた美しい町です。蛇行するロット川に張り出す100mの岩壁に佇んでいます。戦火を逃れたことで13~14世紀の家が残されており、中でもサン・シル教会は歴史的にも価値のある教会です。ここから見下ろす褐色の家並みと川と緑のコラボは、言葉を失うほどの絶景です。
韓国のカラフルタウン!「甘川文化村(カムチョンムナマウル・韓国)」
韓国にこんなに可愛らしいカラフルタウンがあるなんて、思われる方もいらっしゃるでしょう。釜山にある「韓国のマチュピチュ」と呼ばれる街で、斜面にびっしりとカラフルな家々が連なっています。朝鮮戦争で逃げてきた人々の手による、2009年からの町起こしの一環で、街中がアートで埋め尽くされるようになり、現在は人気の観光地となっています。インスタ映えの写真を撮りに、お隣の国に出かけてみませんか?
1000年の歴史を今に語るドイツ発祥の地「クヴェトリンブルク(ドイツ)」
ドイツのザクセン=アンハルト州に位置する、ヨーロッパ一美しいロマネスク様式の木組みの家並みで知られる街。ドイツといえば木組みの家ですよね!ボーデ川畔をはじめ、1300もの木組みの家など中世の面影を色濃く残しています。
ドイツ初代の王ハインリヒ1世が建てた、ロマネスク様式の傑作と称される城も必見です。1000年の歴史を見守ってきた、城は圧巻ですよ!
北欧文化が今も残る神秘の秘境「ガサダルー(デンマーク自治領・フェロー諸島)」
フェロー諸島にあるヴォーアル島西部に位置するガサダルーの村。主な産業は牧羊と漁業で、数件の家と教会があるだけの素朴な田舎の雰囲気がこの村の魅力です。必見なのは、急峻な断崖絶壁から垂直に流れ落ちる滝です。絶景ファン必見の美しい村にも、訪れてみたいものですね。
やっぱり白い村は美しい!「フリヒリアナ(スペイン)」
白い村といえばミハスが有名ですが、フリヒリアナも負けていません。スペインで一番美しい村と称えられる、アンダルシアに訪れたら絶対に見たい白い村なんです。山間の雰囲気と青い海と空のコラボは、白い村をよりステキに演出してくれます。村のあちこちに、レコンキスタ前後に移住してきたムーア人たちが起こした反乱の歴史が紹介されています。
山の斜面を登りきったところにある展望レストランからの眺めは最高ですよ!
オランダ屈指の風車村「ザーンセ・スカンス(オランダ)」
オランダの首都アムステルダムから約15kmに位置する、ノルトホラント州にあるまるで絵画を見ているような絶景村。ガイドブックにも載っていない、穴場スポット。現在は牧歌的な雰囲気が魅力ですが、250年前は世界初の工業地帯だったため、ここには600基以上の風車が残されています。
この村に住む人々の協力もあり、近代化が進むオランダですが、この村では今でも伝統的な建築物を見ることができる魅力的な観光地です。
まとめ
世界の美しい村や町の紹介はいかがでしたでしょうか?素朴な街だからこそ、都会に負けない歴史や魅力をたくさん秘めています。王道観光に飽きたら、美しい村や町に足を延ばしてみてはいかがでしょう。
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