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謎に満ちた地球の地下!行ってみたい世界の地下観光10選

地球の神秘を感じる地下って、謎に満ちていて興味がわきませんか?世界遺産でも、ポーランドのヴィエリチカ岩塩坑やトルコのカッパドキアの地下都市、中国の兵馬俑など、結構あるんです。今回は、世界旅行で行ってみたい、謎に満ちた地球の地下観光地を10スポット厳選してご紹介したいと思います。

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【メキシコ】ナイカ鉱山の結晶洞窟

地球の地下300mにある、絶景スポット。正式名称は、Cueva de los Cristales(クエバ・デ・ロス・クリスタレス)。洞窟内には巨大な氷柱のような結晶が林立しており、写真で見るとまるで顕微鏡の中を覗いているようです。長さ10m、直径4mを超えるこの柱の正体は、セレナイト(透明石膏)の結晶で、重さは約55トンもあるとか。
この洞窟が見つかったのは、新たにトンネルを作ろうとしていた2000年と最近の事。ナイカ鉱山の地下深くにある、マグマだまりの熱を地下水から溶けた「硫酸カルシウム」が受けて、50万年以上の時を経てここまで大きくなりました。
残念ながら現在は、立ち入り禁止になっています。いつか、一般人も観光できるといいですね。

【ニュージーランド】ワイトモ洞窟

オークランドから2時間半にある、3400~2300万年前にできた鍾乳洞。人気の観光スポットで、最近は、洞窟内の岩をロープを使い登るなどスリリングなアクティビティも登場しています。
でも、観光のメインは、オセアニアでしか見られない、神秘的な光を放つツチボタルを、ボートに乗って観賞するツアーです。真っ暗闇の洞窟に青白い光を放たれる風景は、夜空の星を見ているようです。また、ジブリ作品『天空の城ラピュタ』の、飛行石のモデルとなったといわれています。幻想的な景観を見に訪れてみませんか?

【アイスランド】ヴァトナヨークトル氷河

首都レイキャビックから約5時間にある、アイスランドの大自然が産んだ氷の壁に囲まれた洞窟です。「スーパーブルー」と呼ばれる、透き通った青い氷河はヨーロッパ最大で、面積は約8100平方キロメートルもあります。一般に公開されるのは、11~3月末までの冬期のみです。
氷河が積もった雪の重みでゆっくり押し固められ、長い時間をかけて青く輝く美しい氷に成長するとか。氷河は常に移動するので、プロガイドの案内つきのツアーで見学できます。ツアーは天候によってキャンセルとなることもあるので、別の日程も考えておきましょう。純度が高く気泡ひとつない、青く輝く氷の世界を体験してみませんか。

【中国】蘆笛岩(ろてきがん)

桂林市西北郊外の光明山にある、中国の観光地「AAAA級」を取得する鍾乳洞です。地球とは思えない幻想的な地下世界は全長2kmに渡っており、公開されているのはたったの500mですが、一生に一度は見たい絶景といっても過言ではありません。
何万年もの長い年月を経て浸食したユニークな形の鍾乳石が、七色に浮かび上がる姿は言葉を失うほど。中国の自然が産んだ造形美をご覧あれ!

【ベトナム】ソンドン洞窟

壮大かつ幻想的な、地球の地下にある絶景スポット。ベトナム北中部、フォンニャ・ケバン国立公園の密林の下にある、世界最大の洞窟です。天井の一番高いところで240mあり、全長9km以上。池袋のサンシャイン60がすっぽり入ってしまうほどの洞窟です。

厚さ数百mの石灰岩の地層は、2004年にイギリスの調査隊がここに入るまで、誰も知らない場所でした。観光できるようになったのは、10年後の2014年からだとか。陥没穴から入る日光により洞窟の中には2つの森があり、この洞窟の中で雲が発生することもあるとか。他ではちょっと味わえない、洞窟探検ができそうですね。

【アメリカ合衆国アラスカ州】メンデンホール氷河

アラスカ州の州都ジュノーから約19kmにある、世界一市街地に近い氷河として知られています。氷河の中に洞窟があり、青く輝く氷の壁は目が眩むほど美しく、訪れる人々を魅了しています。とっても不思議な氷の世界は、氷河の底を流れる一本の川からできたとか。
地球温暖化の影響もあり、年々縮小しており、数年後には消滅するともいわれています。興味のある方はお早めに!

【チリ】マーブルカテドラル

「世界一美しい洞窟」と称されるのが、チリの秘境にある「マーブルカテドラル」です。ターコイズブルーが美しいヘネラル・カレーラ湖のチリ側にあり、洞窟まではボートで訪れます。
洞窟内部には太陽の光が入り込み、湖面がキラキラと輝きます。その光が反射し、青と白のマーブル模様の大理石を照らすことでこの絶景が生まれます。岩肌と湖面のコラボは絶妙で、神秘的な美しさには恍惚として我を忘れてしまうこと請け合いです。

【マレーシア】バトゥ洞窟

地下世界には神の領域もあります。マレーシアのクアラルンプール近郊にある鍾乳洞です。マレーシア観光には外せないスポットで、19世紀後半にヒンドゥー教の寺院として始まり、現在もマレーシア随一の聖地として崇められています。

洞窟内部にあり、約4億年の時をかけて作られた石灰岩で形成された洞窟内は心が洗われるほどの絶景が広がっています。自然の神秘だけでなく、神話に基づく壁画や展示も見る価値あり。入口の巨大なスカンダ神は圧巻です。272段の階段があるので、動きやすい服装で訪れてくださいね!

【カナダ】モントリオール地下街

地下の魅力は自然だけではありません。モントリオールの冬は、マイナス30℃にもなる極寒の地です。人間の知恵で作られたのが、全長33kmもある巨大な地下街で、一歩中に入るとまるで迷路のよう。
地下鉄と直結しているのでとっても便利です。また、天井はガラス張りとなっており、降り注ぐ自然光は神秘的で、旅行ならではの解き放たれた解放感を味わえます。噴水から流れる水音に心癒される世界一の規模を誇る地下街で、カナダの極寒の地をネイティブ気分で満喫してはいかがでしょう。

【マダガスカル】ツィンギ・デ・ベマラ国立公園

世界遺産のマダガスカルの地中で、何億年もの時をかけて密かに成長した不思議な大地も見逃せません。まるで剣山のように、浸食した奇岩に覆われた大地は、現地の言葉で「ツィンギ=裸足では歩けない地」と名づけられました。
2億年前までは、単なる石灰岩の大地でしたが、多孔性の石灰岩が雨や地下水により浸食し、120mにも及ぶ「グライク」と呼ばれる迷路のような細く深い渓谷や洞窟が続き、ナイフの刃のように鋭く尖った岩山連なる景観ができ上がったのです。

デッケンシファカなどが生息し、希少な生態系の宝庫ともなっています。ツアーの岩渡りや地下観光は一般人にはハードかも。川下りや遊覧船でも十分楽しめますよ。

まとめ

地球には私たちが知らない、地下世界がまだまだたくさん眠っているかもしれません。今後どんな地下世界が発見されるか、ワクワクしませんか?パリの「地下迷路」やロンドンの「チャーチル博物館」、ガザの「密輸トンネル」など、世界には不思議な地下世界がたくさんあります。これを機に、ぜひご検討ください!

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