カナダ

カナダが世界に誇る自然美!カナディアン・ロッキー山脈自然公園群

カナディアン・ロッキー山脈自然公園群は、4つの国立公園と隣接する3つの州立公園から成るカナダの世界自然遺産です。シーズンによって姿を変える、雄大な自然が織り成す絶景が広がっています。今回は、カナダの世界遺産「カナディアン・ロッキー山脈自然公園群」をご紹介します。

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「カナディアン・ロッキー山脈自然公園群」とは

ロッキー山脈は、北アメリカ大陸西部に険しい山々が連なる世界でも有数の大山脈です。大山脈の北部はカナダ国内に達しており、南北約1500km、幅80kmの部分を、カナディアン・ロッキーと呼んでいます。ワイルド感あふれる山々と時の流れと共に色を変える美しい湖、青く穏やかな表情を見せる大氷原など、長年の氷河の浸食を受けて現在の姿が形成されました。

1887年に開園したカナダ最古の国立公園バンフ、世界中の自然愛好者が集うジャスパー、小さいけれど3000m級の山々が連なる絶景を満喫できるヨーホー、マーブルキャニオンや温泉施設が備わるクートニーの4つの国立公園と、マウント・ロブソン、ハンバー、マウント・アシニボインの3つの州立公園から構成されています。約2万3,000km²と日本の本州に匹敵する広大なエリア内で、観光できるのはほんの一部。エルクやヘラジカ、ビッグホーンなど野生動物の宝庫で、地球上でも貴重な前人未到の自然が残っています。

『カナディアン・ロッキー山脈自然公園群』では、独特な山の風景や並外れた自然美、氷河が作りだした様々な地形を見ることができます。地球上の生命進化の痕跡も見られる世界でも稀な化石地域のひとつとしても貴重な存在でもあり、1984年に世界自然遺産に登録されました。1980年に『バージェス頁岩(けつがん)』として一部が登録されていましたが、この中に吸収されました。
登録基準は、自然遺産(ⅶ) (ⅷ)です。

アクセス

・バンフ国立公園までは、カルガリー国際空港から長距離バスで約2時間。(バンフは、カナディアン・ロッキー観光の起点の街です。)
・ジャスパー国立公園までは、エドモントン国際空港から長距離バスで約4時間半。余裕のある旅なら、バンクーバーから大陸横断夜行列車のカナディアン号(月と金曜日の15時発。)もおすすめ。ジャスパーには翌11時に到着予定です。

カナディアン・ロッキー内は、残念ながら公共交通機関はありません。観光ツアー参加か、カルガリーでレンタカーを借りるのがおすすめです。
カナダの国立公園の入場料は、購入の翌日16時まで9.80カナダドルです。
大氷原観光をするなら、夏場でもダウンジャケットは必須です。サングラスや日焼け止めもお忘れなく。

「カナディアン・ロッキー山脈自然公園群」の見どころ

勇壮な山々や氷河、湖や渓谷、滝など、カナディアン・ロッキーには瞬きをするのももったいないくらいに、次々と絶景が登場します。

アイスフィールド・パークウェイ

ジャスパーから伸びる全長約230kmの、「世界一美しい道」と呼ばれる山岳観光道路です。道沿いには、駐車場や展望台があり、絶景を望むシャッタースポットも豊富です。

レンタカーで巡るなら、コロンビア大氷原の水が造りだす「アサバスカ滝」や谷間に広がる「コロンビア大氷原」の他、シェフレン山が2つに別れた湖の水面に映る神秘的な氷河湖「ウォーターフォール・レイク」や四季や時間帯により湖面の色が変化する「ペイト・レイク」など美しい湖など、カナディアン・ロッキー自慢の絶景を存分に堪能できます。

レイク・ルイーズ

レイク・ルイーズは、バンフ国立公園のほぼ中央に位置しています。ロッキー随一の美しさを誇り、「ロッキーの宝石」と讃えられています。カナディアン・ロッキー観光でここに来ない人はいないメイン観光地のひとつです。

ゴンドラから湖の絶景を望むのも◎。できれば湖色が美しい午前中がおすすめです。カヌーやボートに乗り湖からの山々の景色を楽しむのも乙。また、フェアモント・シャトー・レイク・ルイーズからレイク・アグネスまで、岩山を望む約7km、往復約4時間のハイキングは、初心者でも楽しめると大人気のアクティビティです。途中ビッグ・ビーハイブにある展望台からは、レイク・ルイーズの全景を見渡せます。カナディアン・ロッキーには、ハイキングコースも多彩なので、自分に合うルートをチョイスしてくださいね!

コロンビア大氷原

ジャスパー国立公園内にある、北米最大の氷原です。表現の面積は325 km²。氷の厚さも350kmもあります。ビジターセンターが開催するツアーでは、バスと雪上車に乗り継ぎアサバスカ氷原を観光することができます。氷河はどこまでも続き、真っ白な氷の世界が広がっています。自然の驚異を体感できること間違いなし!

モレーン湖

青い空と青い湖のコラボレーションが素晴らしいスポット。カナダの旧20ドル札の裏面に描かれていたことでも有名です。ここでは、グリズリー・ベアが出没するので、注意が必要です。でも、迫力満点の山々に抱かれる青く美しい湖は、一生に一度は見たい絶景です。

グレシャースカイウォーク

標高約2000mにある、サンワプタ渓谷の断崖から突き出したガラス張りの遊歩道です。コロンビア大氷原のビジターセンターから、バスで約5分。地上280mの高所から見るカナディアン・ロッキーの景色は迫力満点です。床が強化ガラスとなっているので、氷河や野生動物を真下に見るスリリングな空中散歩を楽しめます。

野生動物の宝庫

ビッグホーン・シープやエルク、ニュール・ディアーなどの草食動物や、ロッキーの王者と呼ばれるグリズリー・ベアやブラック・ベア、ピカやマーポットなどの小動物も生息しています。約280種と野鳥の宝庫でバードウォッチングも楽しめます。運がよければ、カナダ・グースやブラック・ビルド・マグパイなど、日本では見られない鳥たちに出会えるかも。
ハイキングでは、種類豊富な花たちに癒されながら歩くのもいいですよ。ワイルド・ヘリオローブやグレーシャー・リリー、ウエスタン・アネモネなどは、比較的よく見られます。

まとめ


氷河が長い時間をかけて育んだダイナミックなカナダ自然を満喫するのにもってこいの世界遺産です。大氷原を観光するのはもちろんですが、氷河の浸食を受けた峻峰を望み地球の歴史を考えてみるのもカナディアン・ロッキー観光の醍醐味かも。

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