ヘッド‐スマッシュト‐イン バッファロージャンプとはカナディアンロッキーの丘陵地帯がプレーリーと交わる場所に位置しカルガリーの南150キロ、アルバータ州のポーキュパインヒルにある崖帯のことです。
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この崖はカナダのこの地域に遥か昔から住んでいる北アメリカのネイティブピーポーの狩の手法として6000年にもわたって使われていました。1981年にUNESCO がエジプトのピラミッドやイギリスのストーンヘンジのような遺跡として世界遺産に登録しました。
なぜヘッド‐スマッシュト‐イン バッファロージャンプが世界遺産なのか?
このバッファロージャンプはその大昔の人々の証として、世界に幅広く知られています。彼らの優れた地形の理解やバッファローの習性をうまく利用することで、バッファローたちを崖まで導き落とし狩りを6000年にもわたりしていました。そしてUNESCOがこの先人たちの知恵の証拠を人類の優れた工夫、ユニークな今はなき失われた文化の証拠として、またはその昔からの伝統が残っている場所として世界遺産に登録しました。
バッファロージャンプ
人類が馬や銃、弓さえも持つ前に、この地に住むネイティブアメリカンたちはバッファローの群れをこの崖(ヘッド‐スマッシュト‐イン バッファロージャンプ)に追い込み落とすことで殺し、狩りをしていました。 バッファロージャンプはとても高度な狩りの手法で、現代社会が最近ようやくその仕組みや方法を理解し始めることができたほどです。
この狩りはスピリチュアルな儀式で呪医が狩りの成功と安全を祈ることから始まります。この儀式の間、選ばれしバッファローの群れを操ることのできる若い男たちがバッファローたちを見つけ集めるために送られます。その男たちは獣の皮をかぶり変装し、群れの近くを通り、その群れを崖のある方向へ、彼らの知恵とバッファローの習性を利用しておびき寄せます。
彼らのV字型のドライブレーンはバッファローの群れを崖の最も危険な部分に誘導するために使われました。崖の近くのレーンではハンターたちがバッファローの群れを後ろから追い、パニック状態にさせて崖から落としました。崖から落ちた後、多くのバッファローがただ気絶か負傷しているだけっだったので、別のハンターたちが崖下で待ち構えてそれらの生き残りを殺しました。なぜならもし1頭のバッファローが逃げだしたら他の群れにこの死のトラップのことを知られると考えていたからです。
これらのかられたバッファローたちは狩りに参加したネイティブの家族や一族の食糧となりました。彼らはバッファローの肉を乾燥させぺミカンと呼ばれる保存可能な肉をつくったり脂肪を骨から取り除き、骨から道具を作るなどして、バッファローのすべてを使い切りました。
ヘッド‐スマッシュト‐イン バッファロージャンプ資料館の展示(1階が最上階で下に下がる)
1階 ナピの世界
この地域の気候や地形、植物など彼らがどのようにしてこの狩りの方法を学んだかが展示されています。
2階 ナピの人々
ここではこの先住民の人々のライフスタイルが見られます。
3階
ここはバッファロージャンプ(ヘッドスマッシュトなどの)がどのように利用されたかについて知ることができます。
4階
文化の接触
ヨーロッパ人の開拓とともに彼らがどのような貿易をしていたのかが閲覧できます。
5階
過去を明らかにする
映画、動画形式のバッファロージャンプについてのプレゼンを受けられます。
まとめ
ここヘッド‐スマッシュト‐イン バッファロージャンプでは古代から続いていた先住民によるバッファローの狩りの方法や知恵を垣間見ることができます。ぜひとも広大な景色の中にあるバッファロージャンプに訪れてみてはどうでしょうか。
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