「アドリア海の真珠」と称される『ドブロブニク』は、ジブリの名作「魔女の宅急便」のモデルといわれる風光明媚な地です。「自由と自治」を誇りとする市民たちが、内戦で破壊された街を、見事に昔の姿に戻したという感動的な秘話を持っています。
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もくじ
『ドブロブニク旧市街』とは
碧青のアドリア海に浮かぶ『ドブロブニク旧市街』は、「ヨーロッパで最も美しい街」のひとつに選ばれるほどの街です。抜けるような青い空と青く輝く海、そして旧市街に佇むオレンジ色で統一された屋根と白い壁の家々が連なる美しい景観には素晴らしいもの。その旧市街を、高さ25m、厚さ6mの強固な白い城壁が取り囲んでいます。
城壁が、長年この街を守って来たという歴史も忘れてはなりません。旧市街内を歩いていると、中世にヴェネツィアと競いながら繁栄した歴史を語る、歴史的建造物が民家の中に点在しています。
『ドブロブニク旧市街』は、1979年に世界文化遺産として登録され、1994年に拡張されています。度重なる地震や内戦の影響で瓦礫の山となり、1991年に危機遺産に登録されるも、1998年に削除されました。
登録基準は、文化遺産(ⅰ) (ⅲ) (ⅳ)です。
アクセス
ドブロブニク空港から車で約30~40分。飛行機の到着時間に合わせて走る、空港シャトルバスも便利。(3番乗り場の旧市街地方面は、乗れない人が出るほど人気なので注意してください。)
近年ドブロブニク空港へは、ヨーロッパのさまざまな主要都市から、格安航空会社の直行便が就航しています。首都のザグレブを経由せずに直接行けるのでとっても便利です。
ドブロブニクのみどころ
危機遺産に登録された過去も払拭するほどに蘇った『ドブロブニク旧市街』は、絶景や歴史的な景観などみどころも豊富です。それでは、城壁に囲まれた旧市街の必見スポットをご紹介しましょう。
ピレ門&プラツァ通り
メインゲートのピレ門を潜ると、旧市街のメイン通りプラツァ通りが、200mに渡って延びています。アイスクリーム屋さんやチョコの専門店、手作りジュエリーのお店など、ハイセンスなショップやカフェが軒を連ねています。
常に賑わうメイン通りから何本も延びる裏路地には、中世と現代が上手く融合したミステリアスで興味深いスポットです。メイン通りの東端には、華やかなルジャ広場があります。広場の中心に聳える「オルランドの柱」をはじめ、「大噴水」や「オノフリオの小噴水」など、歴史建造物をみることができます。
やっぱりハイライトは城壁巡り
『ドブロブニク旧市街』観光のハイライトは、1940mの城壁の上をぐるりと一周すること。ミンチェッタ要塞や見張り塔、稜堡など、歴史ファンの心が躍るみどころがいっぱいです。また、ミンチェッタ要塞からは、旧市街地を見下ろす絶景に加え、旧港やロクルム島も見渡せます。
8世紀に街が誕生したとほぼ同時期に、城壁が作られました。現在の形になったのは、繁栄期の15世紀ごろです。アドリア海の絶景と共に、歴史を感じてみてはいかがでしょう。入口は、ピレ門の脇と、聖イヴァン要塞、聖ルカ要塞の3ヶ所です。また、入場料には、ロヴリイェナツ要塞が含まれています。夏には城壁の途中にあるオープンカフェも、訪れる価値ありです。
フランシスコ会修道院
ドームの帽子をかぶった高く聳える鐘楼が印象的な修道院。バロック様式の教会とロマネスク様式の回廊があり、14世紀のまま残っている中庭の柱の彫刻も必見です。内部には、1391年に開業したヨーロッパで3番目に古い薬局も併設しています。
スポンザ宮殿
ルジャ広場に面して建つ、1516年建造のゴシック・ルネサンス様式の宮殿。かつて、貿易都市だったころは管理所でした。その後17世紀には税関としての任を解かれ、知識人の社交場の文化サロンとして使われました。1667年の地震を免れた数少ない、歴史的建造物のひとつです。
聖母被昇天大聖堂
夜のライトアップもステキな、大きなドームを持つ大聖堂も必見です。ここには、貿易都市当時のお宝が保存され、聖ヴラホの聖遺物や主祭壇には16世紀にティツィアーノが描いた『聖母被昇天』の絵が飾られています。
美しい絶景を眺めるならココ!
山上からの素晴らしい絶景スルジ山山頂
ロープウェイで登る標高412mのスルジ山からの絶景は、旧市街はもちろん沖合に浮かぶロクルム島まで見渡せます。夜にライトアップされる頂上の白い十字架も必見。ここからみる、旧市街の夜景も綺麗といわれています。現在のものは独立戦争後に立て直されたものですが、はじめの十字架はナポレオンが送ったものといわれています。
インスタ映えの写真を撮るならプロチェ地区
高級リゾートが立ち並ぶプロチェ地区からは、絵画のように美しいドブロブニク旧市街をみることができます。手前のビーチと旧市街とのコラボ写真を撮るのがおすすめです。
まとめ
『ドブロブニク旧市街』は、昼間の絶景はもちろんですが、石造りの建物や石造の路地なども中世情緒が増す夜に、しっぽりと巡るのもおすすめです。おとぎの国に迷いこんだような、『ドブロブニク旧市街』を目いっぱい満喫してくださいね。
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