ドイツ

ドイツ屈指の美しい町!ドイツの世界遺産「バンベルク市街」

ドイツの美しい街並みを堪能するならココ!「バイエルンの真珠」と称されるドイツの世界遺産「バンベルク市街」です。また、「小ヴェネツィア」とも称され、訪れる人々に感動と癒しを与えてくれています。今回は、ドイツバイエルン州にある世界遺産「バンベルク市街」をご紹介します。

「バンベルク市街」とは

バンベルク市街は、マンハイムからチェコのプラハまで、全長約1190kmに及ぶ「ドイツ古城街道」上にあります。レグニッツ川沿岸にあるこの町は、ドイツ屈指の美しい古都です。

神聖ローマ皇帝となるハインリヒ2世が、この地に宮廷を置き、キリスト教の街として発展させました。中世の都市美が、この町には現在も息づいています。ビールの街としても知られており、燻製の香りが豊かな「ラオホ」というビールがおすすめです。

『バンベルク市街』は、第二次世界大戦の戦火を逃れ、中世の美しい街並みが無傷で残っており、1993年に世界遺産に登録されました。登録基準は、文化遺産(ⅱ)(ⅳ)です。

アクセス

ICE特急でニュンベルクから約35分。バイエルン州の最大都市ミュンヘンから約1時間45分。

「バンベルク市街」の見どころ

石畳の入り組んだ路地を散策すれば、ハインリヒ2世の時代にタイムトリップした気分を味わえます。第二次世界大戦の被害もなく残る旧市街は、ドイツ中世の美術の宝庫ともいえるでしょう。それでは、ドイツの世界遺産「バンベルク市街」の見どころをご紹介しましょう。

街のシンボル的存在!大聖堂

1007年に神聖ローマ皇帝ハインリヒ2世によってこの地に司教座が置かれました。そして、この地が政治と宗教の中心とされたのです。1012年には大聖堂が建てられ、火災と再建を繰り返し1237年に完成しています。どっしりとした荘厳な大聖堂は、「皇帝の聖堂」と呼ばれるほど素晴らしいものです。

三廊式の構造をした大聖堂は、約81mもある4基の尖塔と東西の内陣を有しています。後期ロマネスクの特徴ある建物ですが、このころフランスから入ったゴシックへの過渡期だったことから、この様式の要素もみられ影響を受けていることも見て取れます。

内部にはドイツ美術が、至る所で見られます。特に内陣にあるロマネスク彫刻の石像『バンベルクの騎士像』や、著名なリーメンシュナイダーが彫刻を施したハインリヒ2世夫妻の石棺など、ドイツの美術史に残る傑作を見ることができます。

レグニッツ川の中州に浮かぶ旧市庁舎

14世紀に建てられ、ロココ調に改築された半木造の旧市庁舎。丘の上に住む聖職者たちと下町に住む一般市民の間に造られました。両岸を結ぶように造られた橋の上に立っており、通り抜けられるように造られています。これは、中立の立場を示すために作られたものです。

見どころといえば、ハーフティンバー様式の突き出した小屋と壁に描かれたバロックのフレスコ画。ロットマイスター・ハウスと呼ばれる、この突き出した小屋は映えスポットとして有名です。

司教の宮殿だった新宮殿

1703年に司教領主だったシェーンボルンが完成させた宮殿です。「皇帝の間」などがあり、ガイドツアーで見学が可能です。

甘い香りを漂わせ、美しく咲き乱れるバラ庭園は必見です。ここから見る「バンベルクの街並み」は見事の一言。レグニッツ川の中之島に立つ旧市庁舎と4本の塔が印象的な大聖堂がコラボした珠玉の街並みは、一生に一度は見たい絶景です。

バラ庭園を抜けて、レグニッツ川沿いに出た対岸には、小ヴェネツィアと呼ばれるかつて漁師が住んでいた集落があり、水面に浮かぶカラフルな木組みの家々が並んでいます。

まとめ

中世の姿のまま奇跡的に残る、バンベルク市街は世界遺産に相応しい街といえるでしょう。第二次世界大戦の戦災がひどかったドイツにありながら、1000年以上も中世の姿のまま守られています。この美しい街並みが、これからも変わらず存在することを祈らずにはいられません。

時間に余裕があれば、バンベルク交響楽団のクラシックの演奏会も体験したいものです。

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