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朝日も夕陽も素晴らしい!アメリカの世界遺産「グランド・キャニオン国立公園」

雄大なグランド・キャニオン

アメリカコロラド州にある、大渓谷という名前が付いた「グランド・キャニオン国立公園」。国立公園として、最も古いもののひとつです。かつて、冒険者たちはこの地を「魔の谷」と、先住民は「母なる大地」と呼んでいました。この世界最大の渓谷では、ロッキー山脈の源流から、カリフォルニア湾まで脈々と流れるコロラド川が創りだした不思議な景観を見ることができます。それでは、アメリカの世界遺産「グランド・キャニオン国立公園」をご紹介します。

 

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グランド・キャニオンとは?

グランド・キャニオンは、アメリカ南西部に450kmに渡って続く大峡谷です。コロラド川と雨風が赤い大地を長い年月をかけて削り作りだした、壮大な地球の歴史と出会えます。コロラド川の激流は、100年間に2cmの浸食を繰り返しており、1日40万トンもの土砂を運んでいるとか。現在も日々広く深くなり、不思議な景観を作り続けているのです。
谷底との標高差はおよそ2,100m、朝と夜の気温差は15度もある、この厳しい環境の中では、動植物たちもたくましく暮らしています。

 

先カンブリア時代からペルム紀など幾重にも重なる地層からは、25億年以上の地学史を観察することができ、重要な地として1979年に世界遺産に登録されました。登録基準は、自然遺産(ⅶ)(ⅷ)(ⅸ)(ⅹ)です。

 

アクセス

ラスベガスのシーニック航空が、1日2往復の定期便を運航しています。所要時間は、1時間15分。グランド・キャニオン空港からサウス・リムまでタクシーで約20分です。靴はスニーカーで、昼間は非常に暑いので、飲み物は多めに用意してくださいね。

 

25億年前の地球の歴史を語る地層

コロラド川は、かつて現在より1,600mも上を流れており、周りの支流から絶え間なく流れ込む水を巻きこみながらどんどん浸食が進んでいったのです。岩の層は、昼間の暑さと夜の寒さの温度差によりできたもの。

 

特に、25億年も前の地層が見えるビシュヌ片岩は、素晴らしく見る人を圧倒させています。風と水が作った天然の橋など、広大な敷地内にはさまざまな不思議な景観を見られるのです。

 


グランドキャニオンの貯蔵庫

14世紀までこの渓谷には先住民が暮らしていました。彼らは、川の水面きりきりに造られた岩塩を頼りにここで暮らしていました。崖の中腹には、人口の穴が点在しています。これは、彼らがわずかな土地で作ったトウモロコシなどを貯蔵する倉庫でした。また、釣りや狩り、雨乞いの儀式など、生活の様子を描いた壁画も見つかっています。

 

グランド・キャニオンのみどころ

グランド・キャニオンは、コロラド川を挟んでサウス・リムとノース・リムに分かれています。サウス・リムに見どころが多く、特に、グランド・キャニオン・ヴィレッジからの、果てしなく続くココニノ高原の景色は見逃せません。緑の台地から垂直に落ちる崖は、言葉を失うほど美しいもの。また、グランド・キャニオンで1、2を争う素晴らしい景色を見るなら、マーザー・ポイントがおすすめです。

 


赤く染まるグランドキャニオン

マーザー・ポイントやヤバパイ・ポイントは朝日の名所としても知られています。夕日は、ホピ・ポイント、モハーベ・ポイント、ピマ・ポイント、ヤキ・ポイントがおすすめです。夕日の頃に、岩肌が七変化する神秘的な景観は絶景の一言。

 


ウォッチタワーと周辺の景色

遊覧飛行や乗馬ツアーが人気で、乗馬ツアーでは、夥しい水が流れる渓谷の、想像もできない静けさを体感できます。歴史を学びたいなら、トゥシヤン遺跡とウォッチタワーがおすすめです。この遺跡には、800年前くらいに先住民のアナサジ族が暮らしていたとか?その、生活ぶりを展示しています。1932年に建てられた見張り塔としての役割を担った、ウォッチタワーは必見です。

 

グランドキャニオン住む動植物たち


ビッグホーンシップ

自然豊かな国立公園内には、ビッグホーンシープやアバートリス、ピューマやミュール鹿など90種以上の哺乳類やカリフォルニアコンドルなど447種以上の鳥類、48種類の爬虫類や10種類の両生類、24種の魚類が生息しています。
植物は、1756種にも及んでいます。

 

まとめ

日本では考えられないほど壮大な渓谷は、世界の七不思議のひとつとされています。人間の手では到底創りだせない、自然の驚異に圧倒されるはず。運転ができるなら、グランドサークルを1周ドライブするのもおすすめです。

 

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