ニュージーランド

ニュージーランドの世界遺産「テ・ワヒポウナム」氷河が創りだした造形の魅力に迫る!

ニュージーランドのタスマン氷河

世界遺産のテ・ワヒポウナムは、ニュージーランド屈指の観光地となっており、ハイカー憧れの地としても有名です。サザン・アルプスの峰やフィヨルド、湖沼群、岩石海岸など、壮大な自然に感動すること間違いなし!

 

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テ・ワヒポウナムとは?


フィヨードランド国立公園

ニュージーランド南西部に太古の時代から続くダイナミックな景観が広がる、世界自然遺産です。フィヨルドランド国立公園、マウント・クック国立公園、ウエストランド国立公園、マウント・アスパイアリング国立公園の4つの国立公園を含む広大な自然保護区で構成されており、険しい山々や氷河が連なりこの地ならではのかけがえのない生態系が今も息づいています。

 

かつてこの地に住んでいた、マオリ族が珍重したとされる、翡翠(ポウナム)。このテ・ワヒモウナムは、マリオ語で「翡翠の産地」を意味しています。南半球に浮かぶ絶景の地を彼らは、「白く長い雲がたなびく」とロマンティックな言葉を残しています。

 

『テ・ワヒポウナム』は、1990年に世界遺産に登録されました。登録基準は、自然遺産(ⅶ)(ⅷ)(ⅸ)(ⅹ)です。手つかずの大自然が詰め込まれた総面積2万6000キロ平方メートルに及ぶこの地は、まるで「地球の箱庭」のようです。

 

アクセス

クイーンズタウンから、1日2~4便の小型飛行機が出ています。所要時間は約40分。定期観光バスなどでも行くことができ、クイーンズタウンから5時間くらいです。

 

テ・ワヒポウナムのみどころ


ミルフォード・サウンド

地球の大陸プレートが衝突した後、雨や風の浸食により、独特の地形ができあがりました。ニュージーランドでは、1年365日の内、200日も雨が降ります。標高が高い地では、この雨が氷河となり斜面を一気に滑りおりた時に地面を削り、このような景観が創りだされた要因のひとつです。

氷河期が終わり浸食によってできたU字谷に、入り込んだ海水でできた細長く深い入り江では、海からそそり立つ山々を見られます。1億4000年もの昔に氷河が削り取った断崖フィヨルド、ミルフォード・サウンドなど、苛酷な環境と氷河が創りだした壮大な景観が広がっています。

 

クルーズやトレッキングで世界遺産を巡る


スターリング滝

山々や滝などを観光するクルーズや歴史あるトレッキングコースを巡るのも人気があります。ミルフォード・サウンドを巡る迫力満点のクルーズ観光がおすすめです。ダラン連山の谷間にある落差160mのボーウェン滝や、海からそそり立つように聳える標高1,682m世界最高の山マイター・ピーク。マイター・ピークなど3つの山に囲まれたU字型の渓谷シンバッド渓谷や、クルーズのハイライト落差155mのスターリング滝も巡ります。

 

一生に一度は行ってみたいと世界中のハイカーを魅了する「ミルフォード・トラック」。「世界一美しい散策路」と呼ばれるこのトレッキングコースは、100年以上の歴史をもっています。53.5kmあり本来4日も歩くハードなコースですが、テ・アナウ湖をクルーズする1日コースもあります。原生林では苔むした神秘の世界が広がり、澄みきったクリントン川や、長くスリリングな吊り橋なども楽しめます。ガイド付きツアーで巡るのもおすすめですよ。


マウントクック

ニュージーランド最高峰のマウント・クックを眺めながらのトレッキングも外せません。険しい山岳風景を望みながらの「フッカー・バレー・トラック」は歩きやすいと人気のルートで、ここに生息する高山植物も見られます。3回渡る吊り橋もスリリングで楽しいですよ。

 

テ・ワヒポウナム動物たち


ニュージーランドのオットセイ

運が良ければクルーズで見られる、オットセイやキュートなペンギンたち、人懐っこいイルカにも出会えます。テ・アナウ湖西岸にある洞窟には、青白い光を放つツチボタルを見るボートツアーも楽しめます。

 

彼らだけではなく人の入り込めないU字の谷には、氷河期からほとんど変わらない原始のままの動物たちが暮らしており、固有生物の絶滅危惧を守るための活動も行われています。

 

まとめ

言葉にならないほど美しい、地球の自然を目の当たりにする旅にもってこいの世界遺産。地球の歴史を現在に伝える、世界自然遺産『テ・ワヒポウナム』は一生に一度は行きたい絶景を望む、素晴らしい体験ができる場所です。時間がない方は、飛行機の上から迫力満点の自然を体感するのもおすすめです。

 

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