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アメリカ民主主義の象徴「自由の女神」は、フランスからの贈り物だった!

リバティー島全景

自由の女神は、アメリカ独立100周年を記念して、フランスとアメリカの友好のために、フランスから贈られました。かつて、自由の女神は、長く辛い航海を経てこの地に来た移民たちが最初に目にしたアメリカでした。彼らは夢と希望を抱いて、この自由の女神を見て感動したとか。
現在も、ニューヨーク港の入り口にあるリバティー島で、世界中を見渡すように堂々と立っています。それでは、自由の女神について、お話ししたいと思います。

 

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フランスで誕生した自由の女神

当時アメリカは、南北戦争後の混乱期にありました。この自由の女神は、「アメリカとの深い友好の証に」と、法学者エドワール・ド・ラブレーの発案により、彫刻家フレデリク・バルトルディが、ローマ神話の自由の女神リーベルタースを基に、ドラクロアの名画『民衆を導く自由の女神』と自分の母をモデルにして1874年から10年の月日を経て完成させました。


パリ万博で展示された自由の女神

1878年のパリ万博に完成していた頭部を展示して集めた40万ドル相当の寄付金をはじめ、フランスの民衆の寄付などによって造られました。台座は、アメリカ国民の寄付によって建てられています。

 

完成後は214のパーツに分解され、フランス海軍軍用輸送船イゼール号で運ばれています。除幕式は1886年10月28日に行われ、設計者のバルトルディが顔にかけられたフランス国旗を取り除きました。式には、当時のアメリカの大統領クリーブランドなど多くの人が集まり華やかに行われたようです。

 

『自由の女神』は、1984年に世界遺産に登録されました。
登録基準は、文化遺産(ⅰ)(ⅳ)です。

 

アクセス

自由の女神までのアクセスは、
地下鉄1号線のサウスフェリー駅から徒歩で約3分にある、バッテリー公園のフェリー乗り場からフェリーで所要時間約15分です。

 

壮大な自由の女神

自由の女神の本当の名前は、「世界を照らす自由(Liberty Enlightening the World)」です。像の高さは46m。台座を含めると93mもの高さがあります。骨組みに350枚の銅板を貼り付け、重さは225トンもある巨大な像です。フランスから銅像が送られた時の女神像は銅色でしたが、海風に晒され酸化したために現在のような緑色に変化しました。

 

右手には世界を照らすという意味を持つ「松明(たいまつ)」を持ち、左手にはアメリカ独立記念日の1776年7月4日とフランス革命が起こった1789年7月14日が刻まれた「独立宣言書」を持っています。頭の冠には3mもの長さの7つの突起があり、これは7つの海と7つの大陸の自由を表しているのです。引きちぎられた鎖と足かせを踏みつけており、これは、全ての弾圧からの解放と人類みな平等を象徴しています。

 

自由の女神の観光

・自由の女神内部の巡り方
台座の内部は自由の女神の博物館になっており、10階の足元の部分まではエレベーターで上がれます。先ほど紹介した右手の松明は、1984~86年の修復の時に取り付けられており、火の部分は金箔で覆われています。オリジナルは、実際に灯台として使われており、この博物館のロビーに展示されています。


自由の女神内部の螺旋階段

足元から冠部分までは、168段の螺旋階段で登ることができます(事前予約をし、クラウン・チケットを購入)。冠部分からは、ニューヨークの摩天楼を一望できます。

 

・フェリーに乗り海から見学
無料フェリーのスタッテンアイランド行きのフェリーに乗れば、小さいですが真正面からの自由の女神を見ることができます。

 

・リバティーパーク周辺観光で見る自由の女神
船着き場があるリバティーパークからも自由の女神を見ることができます。遠くに見える自由の女神を背景に記念撮影ができますよ。

 

近くには同時多発テロで犠牲になったワールドトレードセンター跡地9.11メモリアルがあり、敷地内には2015年5月にオープンした全米No.1を誇るワン・ワールドトレードセンターがあります。地上360mにある100階の展望台では360度の眺望を楽しめ、南西側には自由の女神を見ることができます。
世界経済の中心地ウォールストリートを観光するのも醍醐味です。

 

まとめ


ニューヨークに行ったら、自由の女神の観光は必須ですね。昼間の青空に映える自由の女神もステキですが、夕暮れ時の自由の女神も神秘的で美しいですよ。リバティー島の自由の女神だらけのお土産屋さんにも、ぜひ訪れてくださいね。

 

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