海外旅行で気になることのひとつに、チップ制度があるのではないでしょうか?日本にはチップの習慣がないだけに、相場や渡し方には戸惑いを感じるはず。チップについて理解しておけば、ハリウッドセレブのようにかっこよくチップを払えそうですね。
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チップとは?
チップ制度を簡単にいうと、受けたサービスに対して払う感謝の気持ちをお金で表すこと(礼金)。日本でも旅館などで仲居さんに心付けを渡すことってありますよね。これこそチップです。アメリカなどチップ制度が定着している国の方々にとって、チップは給料より重要な収入源です。日本での心付けは小袋に入れて渡しますが、海外では裸で渡すのがマナーです。
良いサービスを受けたときは多めに、逆に気に入らなければ払わなくていいものです。実は、チップ社会の代表といわれるアメリカでも、チップについては意見が分かれるとか。
チップといえば、アメリカやハワイ、ヨーロッパ諸国を思い浮かべるでしょう。ニュージーランドやオーストラリアなど、チップの習慣がない国もあります。チップの習慣がない国でも、特別なサービスや好感が持てるサービスを受けたときは、チップを払ってもいいでしょう。
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チップの必要な国と不要な国とは?
ここでは、必要な国と不要な国の代表例を挙げています。渡航前には、ガイドブックなどでチップについても調べておきましょう。
・常にチップが必要な国
アメリカ・カナダ・メキシコ・エジプト・カタール・アラブ首長国連邦(UAE)
・レストランなどでサービス料が含まれていない場合に必要な国
オランダ・ロシア・アイルランド・オーストリア・トルコ・ブラジル・チリ・南アフリカ
・特別なサービスや満足度の高いサービスを受けたときにチップを払う国
イギリス・ドイツ・イタリア・スペイン・ギリシャ・ノルウェー・デンマーク。スウェーデン・フィンランド・スイス・オーストラリア、ニュージーランド・フィジー・インド・シンガポール・マレーシア・中国・台湾・韓国・インドネシア・ベトナムなど
・チップの習慣がない国
フランス・アルゼンチン・イエメン・オマーン・日本
チップの渡し方や相場
チップを払う場所には、ホテルやレストラン、タクシーなどが当てはまるでしょう。他にも美容院やエステ、バーなどでも必要です。チップの渡し方や相場ってどのくらいなんでしょう?
・ホテル
ベルボーイやドアマンなどが何かしてくれたときは、1~3ドルが相場です。ポーターが荷物を運んでくれたときは、荷物1つにつき1~3ドルです(ツアーでの宿泊の時は、ツアー料金に含まれているので不要と考えていいでしょう)。
部屋の掃除やルームサービスを運ぶスタッフにも1~2ドルのチップを渡しましょう。
コンシェルジュに何かを頼んだときには、5~10ドルが相場です。
高級ホテルのトイレには、係員が付いており、使用後に1ドル程度のチップを。
・レストラン
日本とは違い海外のレストランでは、席に座ったまま会計をします。チップは会計の時に一緒に支払うのがルールです。お店のランクや時間帯によっても異なりますが、一般的に15~20%が相場です。
現金で払う場合はトレーに一緒に置き、クレジットの場合は伝票のチップ欄に金額を書き込みます。
ビュッフェスタイルのレストランは10~15%、高級レストランは20~25%ほど支払うとされています。
・美容院やエステ
美容院やエステの担当施術者に15~20%のチップを払います。バーテンダーには、1杯につき1~2ドル払います。
・タクシー
タクシーのチップは、一般的に15%となっています。スーツケースなど大きな荷物の積み下ろしや、経由地があった場合は20%払うのが相場です。
チップの注意点
・チップ用のお金と別財布を作る
チップを払うたびにお財布を出していたら、スリなどの軽犯罪に巻き込まれることがあります。1ドル札など少額のお金を多めに用意し、別財布を作っておけばスムーズにチップを払うことができます。
・電卓を用意する
チップの計算が必要なときは多々あります。すぐ計算できるように、スマホの電卓機能や電卓を取り出しやすいところに持っておけば安心です。
・チップを二重に払ってしまった
レストランなどの伝票に既にチップ代が含まれている場合があります。それに気が付かず、更にチップを渡してしまうケースはよくあるようです。伝票はしっかりチェックしてくださいね。
伝票に「Tip」と書いてあれば分かりやすいのですが、「Service Charge」や「Gratuity」と書かれている場合があります。
「Gratuity Included」と書いてあれば、チップを含んでいるという意味です。
もし、含まれているかわからないときは、
「Is the tip included ?」と聞いて確認しましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか?チップって安易に考えがちですが、国によっては生活に直結した大切なものです。基本知識をしっかり学んで、スマートに気持ちよく払いましょう!
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