イタリア

イタリアの世界遺産「アマルフィ海岸」四大海運都市として栄えた街も魅力の世界一美しい海岸!

南イタリア屈指の観光地、アマルフィ海岸。この美しい景色は、フジテレビ開局50周年の記念映画『アマルフィ女神の報酬』が2009年に公開され、日本でも一躍有名になりました。紺碧の海と空と輝く太陽がコラボした景観は、まさにパラダイス!中世から共和国として繁栄した歴史もアマルフィ海岸の魅力です。今回はイタリアの世界遺産「アマルフィ海岸」をご紹介します。

 

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アマルフィ海岸とは?

アマルフィは、青く輝く海と断崖絶壁の絶景が魅力の人気の観光地です。ナポリの南東70kmに位置しており、かつて、四大海運都市として栄えた街と美しい海岸一帯が世界遺産に登録されています。

 

「アマルフィ」という名前は、ギリシャ神話の妖精「アマルフィ」から付けられました。英雄の神ヘラクレスが愛したアマルフィが突然他界します。悲しんだヘラクレスが“世界一美しいアマルフィ海岸に葬り街を造った”という、アマルフィ海岸の美しさを強調するステキな伝説も残されています。

 

美しい海岸はソレントからサレルノまで、約40kmにも渡っています。この海岸の魅力は、海水の浸食によってできた断崖絶壁と深い入り江と複雑に入り組み変化に富んだ海岸線です。

 

この断崖絶壁に張り付くように家々が立ち並ぶ街の姿も、アマルフィ海岸の魅力です。南国情緒そのままに、山間には段々畑があり、レモンやオレンジがたわわに実っています。連なる丘にはオリーブの木が立っており、爽やかなアマルフィの風に揺られる風景も見る価値ありです。海岸線沿いには15ほどの美しい街が点在しています。

 

『アマルフィ海岸』は、1997年に世界遺産として登録されました。
登録基準は、文化遺産(ⅱ)(ⅳ) (ⅴ)です。

 

アクセス

ナポリ中央駅からESで約45分。サレルノ駅からはSITA社のブルマン(バス)に乗り約1時間(アマルフィ海岸の村々や海景を望みながらのバス旅行を楽しめます)。

 

アマルフィの魅力


海運共和国として栄えたアマルフィ

 

温暖な気候で風光明媚な景色は、ローマ帝国時代から愛されています。中世にはナポリ公国から独立し、アマルフィ海運共和国として繁栄しています。地中海貿易の走りとなった、歴史を持つ凄い都市でした。

 

人気観光地となった長閑なアマルフィ海岸だけを見ていると信じられないかもしれませんが、11世紀ごろの最盛期には、ヴェネツィア、ジェノバ、ピサに並ぶ、イタリア半島の四大海運都市の一つとなり隆盛を極めています。このアマルフィは、イタリアの海商の中心地となっていたのです。

 

アマルフィの街の魅力

アマルフィの街は、ローマ帝国が滅亡した後も廃れることなく繁栄を続けた、アマルフィ海運共和国の古都です。アマルフィで、世界で初めての羅針盤が造られました。この羅針盤を完成させたといわれる、フラヴィオ・ジョイアの像が出迎えてくれます。彼は、中世にアマルフィを海洋国家へと導いた功労者です。

 

青く美しい海から続く急こう配の斜面に家々が立ち並んでおり、道幅の狭い通りや階段がまるで迷路のように張り巡らされています。情緒がある道をそぞろ歩きしていると、繁栄していたころの情景が見えてくるようです。

 

アマルフィ大聖堂もエキゾチック

街にはビザンチンやイスラム様式が混在するエキゾチックな街並みが広がっており、東西の文化の交流があったことを感じられます。外観からエキゾチックな、アマルフィ大聖堂も必見です。イスラム建築が至る所に使われており、海洋国家としての華やかな栄光の歴史を語っています。

 

ロマネスク様式の天国の回廊は必見。アラブ独特のアラブ・ノルマン様式のアーチもステキ!幾何学模様のアラベスクも見ることができます。また、ドゥオモ広場の噴水彫刻は、素晴らしいものです。噴水には街の守護聖人・聖アンドレアの像があります。

 

ラヴェッロの街も魅力的

また、アマルフィと共に中世に海洋共和国として栄えた、ラヴェッロは、ワーグナーがこの景観の美しさに惚れこみ「これこそ、パルシファルにある、クリングゾルの神秘の庭だ」と叫んだとか。(地球の歩き方より抜粋)石畳の道を1km進むと、ヴィッラ・チンブローネに突き当たります。巨像が続くテラスから見る、海の絶景は見る価値があります。

 

まとめ

アマルフィ海岸には、宝石のように美しい街が点在しています。ボルタージノやマイオーリ、パライアーノ、フローレなど、ご紹介した以外にも魅力的な街がたくさんあります。キラキラと輝く海と絶壁にしがみつくように立つ家々、美しい街どれをとっても世界遺産に相応しい場所。ぜひ、次のお休みには、お出かけしてみてはいかがでしょう。

 

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