ハンガリー

ハンガリーの人々に愛された美貌の皇妃シシィゆかりの地を辿る

マリー・アントワネットやその母マリア・テレジアなど、歴史上に名を残した人物を輩出した、ハプスブルク家の最後の皇妃「シシィ」。今回は没後100年経った現在も愛され続ける皇妃シシィゆかりの地をご紹介したいと思います。

 

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シシィっていったい誰?

冒頭でも少し触れましたが、ハプスブルク家は13世紀から20世紀初頭にかけて、オーストリアを中心にブルゴーニュ、スペイン、ボヘミア、ハンガリーなどを治めたヨーロッパ随一の名門です。その最後の皇帝となる従兄のフランツ・ヨーゼフ1世に、一目で気に入られ、16歳という若さでオーストリア皇帝に突然嫁ぐことになったエリーザベト。彼女の愛称は「シシィ」。

 

ダイエッターとしても有名な彼女は、身長173cm、体重48kg、ウエスト53cmという抜群のスタイルでした。モデルさん真っ青のスタイルと絶世の美女と称される美貌を兼ね備え、「美貌の皇妃」として当時から人々を魅了しています。

 

存命中オーストリアには馴染めなかったものの、ハンガリーの人々に愛されたシシィは、ハンガリーのことが大好きでした。今ではヨーロッパ中で、他を寄せ付けないほどのアイドル的な存在です。日本でも、彼女のことを演目にした、宝塚やミュージカルなどが上演されています。彼女が愛した地ハンガリーで、シシィのゆかりの地を巡るのって、一生に一度はやってみたいことのひとつです。ぜひ、旅のプランニングのひとつに、加えてみてはいかがでしょう。

 

ハンガリーの「シシィ」ゆかりの地

一生涯旅をして暮らしたシシィは、大好きだったハンガリーには頻繁に滞在していました。彼女の人気の凄さを見せつけるかの如く、街を歩けば彼女の名前を冠にしたスポットやハンガリー皇妃でもあった彼女にまつわる歴史的建造物が点在しています。

 

マーチャ―シュ教会

エリーザベトゆかりの地、必見のスポットです。1867年にオーストリアとハンガリーの二重帝国が発足し、フランツ・ヨーゼフ皇帝とエリーザベト皇妃の戴冠式が行われました。ブダペストの象徴とされ、高い尖塔が印象的なゴシック様式の教会です。戴冠式の時シシィは、ハンガリーの民族衣装を着ており、更にハンガリーの人々の心を惹きつけたとか。

 

国立オペラ劇場

シシィは、ハンガリーでオペラなども楽しんでいました。この、ネオルネッサンス様式の華麗なオペラ劇場には、頻繁に訪れていたとか。見学ツアーでは、エリーザベト専用ボックスや、フランツ・ヨーゼフ皇帝夫妻専用の階段も紹介されます。実は、エリーザベト専用ボックスは、舞台が見えにくく、観客から注目を浴びる位置に造られています。

 

ハンガリー国立博物館

1847年に完成した博物館。8本のコリント様式の柱を持った、ネオクラシック様式の建物も見物です。セーチェニ・フェレンツのコレクションが主な展示物で、ローマ時代の遺跡から近代まで、ハンガリーの歴史を語る品々を展示しています。王家の装飾品や家具の中に、シシィが暗殺されたときに着ていた、黒い洋服は必見です。

 

グドゥルー宮殿

シシィが好んで滞在していたという、フランツ・ヨーゼフが送った宮殿です。現在は、ミュージアムとして公開されています。特に美しい外観や壮麗な庭、当時の内装を再現した内部ではシシィが愛した暮らしぶりが伺えます。

 

シシィの好きなすみれ色を配した部屋や、彼女の愛用品も展示されています。ちょっと面白いことに、シシィが人に会いたくないときに使った、隠れ家や逃げ道も見ることができます。

 

ジェルボー

カフェ文化時代からある、現存する老舗カフェのひとつ。ダイエッターのシシィも、甘いものには目がありませんでした。ブダペストを代表するカフェで、シシィが何度も訪れたことで有名です。

 

おすすめは、チョコクリームとスポンジを幾重にも重ねたハンガリーの伝統ケーキ「ドボシュトルタ」がおすすめ。ロココ調の天井やシャンデリア、大理石のテーブルなど、豪華な店内で雰囲気を味わいながら、一休みをしてみてはいかが?また、ケーキはテイクアウトすれば半額になるのも魅力です。

 

ヘレンドで陶器に酔いしれる

エリーザベトや英国のヴィクトリア女王など、数々の著名人が愛したことで有名な、ハンガリーが誇る陶器ブランドです。ヴェスプレームから西へ13kmのところに、現在工場と博物館があり、世界中のトラベラーが訪れています。絵付け体験もできるので、ぜひ旅の思い出に。カフェでは、ヘレンドのカップやソーサーで、ティータイムを楽しめます。

 

エリーザベト橋

現在は、真っ白でシンプルな橋ですが、旧エリーザベト橋は長くて美しいチェーン吊り橋と称されていました。

 

ブダ側の橋の近くには、エリーザベトの像もあるのでぜひ、記念写真を。

 

ここに来たら、温泉大国のハンガリーで温泉体験をするのもおすすめです。エリーザベト橋の麓にある「ルダシュ温泉」。6段階用意されたお湯は、一番温かいもので42度と日本人の好きな湯温です。16世紀のオスマントルコ時代の、トルコ式風呂も提供しています。しかも、改装されたばかりで綺麗なのもおすすめポイントです。サウナやミストサウナ、飲泉もできちゃいます。

 

エリーザベト展望台

1882年に建てられた、ヤーノシュ山の頂上にある展望台。

 

山間に広がる赤い屋根の街並みが美しい展望スポットです。登山鉄道や子供鉄道、リフトを組み合わせて登ることができ、展望台までの道のりも楽しいもの。もちろん、ハイキングコースも備わっています。

 

まとめ

現在も人気が高く愛され続ける皇妃「シシィ」。彼女が大好きだったハンガリーは、やっぱり魅力的な国です。ぜひ、訪れてその魅力を味わってみてはいかがでしょう。

 

シシィゆかりの地を巡った後は、「ゲッレールトの丘」に登って夕日や夜景を見るロマンティックな時間を過ごすのもおすすめです。

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