イタリア

イタリアの世界自然遺産「エトナ山」地中海最高峰の活火山!

四季折々の美しい姿を見せるエトナ山。地中海で最も大きな島「シチリア島」の北西部海岸線に位置する、東海岸のアイコン的な存在です。昔から度重なる噴火に苦しめられるも、周辺の都市は破壊と再生を繰り返し、現在も古い遺跡や建築物に彩られ見どころが豊富なことも魅力です。

 

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エトナ山とは

エトナ山は、約50万年前に海底火山の噴火によって誕生したといわれる、ヨーロッパ最高の活火山です。標高は約3340mで、富士山よりも少し低い山。噴火活動は2700年前から約260回記録されており、現在も噴火活動によって標高が変化しています。

 

最近の大噴火は、2015年12月4日でした。溶岩が火口から流れ出し、噴煙は約7000mに達したようです。(写真は、2013年10月26日のもの。)

麓の人々は、現在も続く噴火を恵みと受け止めて、「エトナ山のお陰でアーモンドやオレンジなどの作物が実る」と、頻発する小規模噴火を温かい目で見守っています。

エトナ山は自然の研究所にもなっています。特有の植物相や動物相をはじめ重要な地球の生態系を支え、火山学、地球物理学など地球科学の分野に多大な影響を与えています。

 

また、エトナ山にはギリシャやローマ神話などで、さまざまな伝説が残っています。ゼウスに敗れた怪物テューポーンやアテナに敗れた巨人エンケラドスがエトナ山に封印されており、彼らが暴れることによって火山活動が起こるとの説もあるようです。

 

『エトナ山』は、2013年に世界遺産に登録されました。
登録基準は、自然遺産(ⅷ)です。

 

アクセス

日本からはローマで乗り換えてカターニア・フォンタナロッサ空港まで約15時間半。カターニアからは、車で約1時間。AST社のバスで約2時間です。
タオルミーナからも車で約1時間。バスツアーも多彩です。

 

エトナ山の見どころ

エトナ山の絶景を人気観光地から見る


カターニアとエトナ山

エトナ山は1年の内9ヶ月も雪で覆われており、周辺のカターニアやタオルミーナなどの観光地からの煙を上げる勇ましい姿も見られます。中世の街並み観光と共に、世界自然遺産も満喫する贅沢な観光を楽しめます。

 

エトナ山を間近に観光!エトナ公園(Parco dell’Etna)

エトナ山の斜面に作られている公園。ここからは荒々しい火山活動の痕跡を見ることができます。噴火口の近くまで行くことができるので、クレーターや溶岩の荒野なども見られます。

 

山麓周遊には私鉄チルクメトネア鉄道(Ferrovia Circumetnea)

一周114kmのエトナ山麓を走る鉄道。エトナ山の美しい姿を車窓から見ることができます。家並みの間から顔をのぞかせるエトナ山や牧歌的な風景とコラボしたエトナ山、シチリア島の美しい花々や自然を見守るように聳えるエトナ山など、色々な表情を見せるエトナ山には感動するはず。ぜひ、チルクメトネア鉄道に乗って、フォトジェニックな写真をたくさん撮ってくださいね。
チルクメトネア鉄道公式サイト:http://www.circumetnea.it/

 

エトナ山ガイド付きツアー


アルカンタラ峡谷

エトナ山には多彩なツアーが揃っています。日本人ガイドツアーもあるので、ぜひ。おすすめはエトナ山をジープで観光する、ワンデーツアー。専門家の解説を聞きながらトレッキングをしたり、エトナ山の頂上までロープウェイに乗ったり、エトナ特産のサラミやオリーブなどをここで作られたワインと堪能するなど、盛りだくさんのツアーとなっています。また、エトナ山の噴火と川の浸食などで作られた高さ約50m、長さ40mの「アルカンタラ峡谷」も必見です。最後はホテルまで送ってくれるので安心ですよ♪

 

まとめ

緩やかな斜面で溶岩がゆっくり流れ、火砕流も発生しません。危険とされる噴火はなく、一端噴火すれば、その躍動感ある姿に魅了された観光客が押し寄せます。
また、シチリア島の沖にはストロンボリ火山があり、絶え間なくマグマを噴き上げる大迫力の火山活動を見られます。両山ともツアー観光ができるので、トレッキングやハイキングなどに参加して、シチリア島の山の魅力を味わってみてはいかがでしょう。

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